欠陥

こぼれ落ちる砂を眺めるだけ
上を見ることは許されない
ふと途切れるまでずっと

過去にばらまいた伏線たち
計られた筋書きは訪れない
何度ページを捲っても

どんな物語も
嘘をはらむしかなかった

必死でこしらえてきた意味も   
使い古したぼろきれのよう
歌いましょうか?
言葉じゃ足りないから