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ギョータク経理、note始めます

初めまして。スキルを活かして副業をしたい経理人材と企業とをマッチングするサービス、「ギョータク経理」のアカウントです。
近年、副業人材の活用に取り組む企業が増えてきており、特にエンジニア、デザイナー、マーケターといった職種では普通のことになりつつありますが、経理においてはまだまだ馴染みのない方が多いのではないかと思います。
このアカウントでは、経理の副業人材活用について、皆さまに理解を深めて頂くことを目的に情報を発信していく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします!


なぜこのサービスを始めようと思ったか

まず簡単にギョータク株式会社の創業者である私、奥村真也の自己紹介をさせていただきます。
2008年に新卒で総合商社に入社し、経理部署に配属されました。同社では営業経理、海外子会社出向、開示業務などを経験し、約9年間勤務した後に退社しシンガポールでのMBA取得を経て独立、以来国内外の新規事業開発に従事してきました。

2024年5月にギョータク株式会社を創業するに至りますが、その前の約3年間はシンガポールのHR Tech企業で代表を務めていました。
ここでは人材を採用したい企業向けに採用支援ツールを提供していましたが、この仕事を通じて現地の求職事情を理解していく中である事実に気が付きます。それは、シンガポール人はめちゃめちゃカジュアルに仕事を変えるということです。1年で転職することはざらで、数か月ということも珍しくはありません。これは「石の上にも三年」の考えがまだ残る日本から来た私には大きなカルチャーショックでした。正直そんなにコロコロと仕事を変えて、ビジネスパーソンとしての成長は見込めるんだろうか、といささか穿った見方をしていたのですが、シンガポールの労働生産性は日本よりも遥かに高い(約2.3倍)ということを知り、ショックは更に大きなものになりました。

この労働生産性ですが、調べていくとどうやら日本の生産性の低さは長年大きな課題(統計を遡れる1970年以降、日本はG7でずっと最下位)として議論されてきており、多くの調査・研究がなされていることが分かりました。それらによると日本の生産性が低い理由はいくつかあるようですが、その一つに「人材流動性の乏しさ」が挙げられています。今でこそ日本でも転職は一般的になった感覚はあるものの、それでも一つの仕事を長く続けることは重要と考えられるところがあります。その一方で、業務の適正がない人材が同じポジションに長く留まっていたり、時代の変化に伴い求められるスキルが変わっても人材側のスキルの更新が追い付いていないといった状況が存在します。このような事実を知り、理解を深めていくなかで、ビジネスを通じてこの課題解決に寄与できないかと考え始めるようになります。

この問題の背景にはメンバーシップ型雇用や終身雇用などの日本の慣行が大きく関係しています。ジョブ型雇用へのシフトを促し、企業による従業員解雇のハードルを下げればよいかというと、理屈的には正しいのかもしれませんがこれらは一朝一夕に変わるものではなく、創業したての小さな企業が取り組むにはあまり賢明なアプローチとは思えませんでした。そこで、それらの慣行を前提としつつも新たな働き方を提案し、その機会を提供し、それが世の中に浸透していくことで結果として「雇用流動性の乏しさ」の解消に繋がるというアプローチを目指すことにしました。

具体的には、現在の仕事を続けながらも新たな仕事に挑戦できる副業の仕事をマッチングするサービスの提供を行うことにしました。また、最初に取り組む領域は自身のキャリアの原点でもある経理業務としました。経理業務を通じて得たスキルや知識は比較的他の企業でも生かすことのできるポータブルなものが多いと考えています。一方で、企業の規模や業種によって業務内容、業務プロセス、会計システムなどは異なることも多く、一つの会社の経理部署内でジョブローテーションをしているだけだと得られない経験も多く存在します。こうした点から、経理業域においては本業での経験が副業で活用されやすく、また副業で得られた経験が本業での付加価値向上や、更なるキャリアアップの実現に繋がる可能性があると考えています。

提供する価値

①企業向け
企業に対しては主に「優秀な人材の供給」、「コストの削減」といった価値を提供します。経理人材は離職率が低く採用が難しいとされています。業務委託を選択肢に入れることで、転職はしないが副業はしたい、という人材の層が新たにターゲットとして加わることになります。また、必要な業務だけ業務委託で外注することで、コストの削減にも貢献します。正社員を採用するほどの業務量がない状況では特に大きな効果が見込めると考えています。

②経理人材向け
経理人材に対しては主に「新たなキャリアチャンス」を提供します。副業で経理の仕事をすることは、現在の仕事では得られない経験を転職することなく得られる機会となります。また、業界を跨いでの転職などに不安を感じて踏み切れないでいる人材にとっては、転職前のお試しの機会を提供することができると考えています。

さいごに

こちらのアカウントでは冒頭に記載した通り、副業経理人材の活用に関する投稿をしていきます。まずは次回から複数回に亘ってスタートアップの経理に関する連載を投稿していく予定です。
このサービスを通じて企業と経理人材にとって価値のある出会いを生み、ひいては日本の労働生産性向上に繋げていければと考えておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます!

P.S.「スキ」、フォロー、大変励みになります!


ウェブサイトもご覧いただけるとありがたいです!
https://gyotak.com/


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