磁気探査 「歩く」

 磁気探査の基本は「センサーを持って歩く」こと。
 「歩くだけ」と思ってしまうが、それだけではなく技術もいくつか必要です。

 まず、「一緒にセンサーを持つ相方と息をあわせて歩く」こと。センサーのブレを最小限にすることで正確な記録の計測ができる。これには自分と相方の身長差や歩幅も少し関係してくる。

 次に、「まっすぐに歩く」こと。探査範囲には「測線」と呼ばれる線を張り、その線に沿ってまっすぐに歩くことで必要な範囲を見落とすことなく探査できる。自分にはこれが思った以上に難しかった。「歩きのクセ」は誰しもが持っているものだと思う。

 最後に、「必要なタイミングで合図をだす」こと。探査する距離の10メートル毎に記録をとっている人間に笛で合図を送り、記録用紙と相互性を持たせる。仕事をはじめたての頃は上記の「息をあわせて歩くこと」「まっすぐに歩くこと」に集中しすぎて合図を忘れしまうことが多々あった。合図を忘れたら最初から歩きなおすことになるので一緒に歩く相方にも記録をとっている人にも迷惑がかかる。

 冒頭に「技術が必要」なんて偉そうなこと書きましたが、磁気探査では歩くことが基本なので上記の3点なんてすぐに習得できてしまう。気づいたら何も考えなくてもできるようになっているので、これから磁気探査の仕事を始めようとしている方は全く心配しなくて大丈夫です。


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