磁気探査 「爆弾の破片」

 磁気探査とは、主に不発弾を見つける仕事のこと
 探査の仕事を始めた最初の頃、センサーの使い方を徐々に覚えていくことで金属片などを探すことができるようになってきた。
     そうしていくうちに砲弾や爆弾の金属片を見つける機会が増えていき、心のなかで「面白い」「楽しい」「やりがいの1つを見つけたかもしれない」などの思いが芽生えていた。
    そんな軽い気持ちが表情にでていたのだろう、現場で色々教えてもらっている先輩から「嫌なこと言うかもだけど、その破片で人が死んでるかもしれないぞ。」と声をかけられた。
  声かけをされた直後は「人が前向きに仕事に取り組んでるのになんでそんなこと言うんだろうか。」と思ったが、家に帰って落ち着いてあの発言をふりかえると、「この仕事は亡くなった人のことも考える必要がある。」と教えられたんだと気づかされた。
 過去と向き合っていくのもこの仕事には大切だと今は思っているので声掛けしてくれた先輩には感謝している。

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