磁気探査での失敗 「磁石」

 今回の失敗は「磁石」
 磁気探査は不発弾を探す目的で行われることが多い。探査の方法は、特殊なセンサーを使用することで金属などが発する磁気波形を記録し、磁気の反応があった場所を重機や人力で掘りながら反応物が何かを確認していくというもの。
 磁力には大小があり、それは物の大きさで決まるのではなく、物が持つ磁力の量で決まる。その中で磁石の持つ磁力量は普通の鉄と比べてとんでもなく大きく、小さな磁石でも大きな磁力が記録される。このため探査する場所に磁石があると正確な探査ができなくなる。
 ある日の現場で探査をする際、自分のポケットの中にはペン型のチョークが入っていた、このペンのキャップ部分には磁石がついている。当然センサーはしっかりと反応した。レコーダーの針が振り切れるくらいに。探査の出鼻をくじかれたので現場の先輩方にはしっかり注意された。不幸中の幸いは始めたばかりだったので探査のやり直しが簡単だったこと。
 磁気探査の初心者の方には、探査をする前に自分のポケットの中やヘルメットに金属や磁石がないか確認することをオススメします。

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