友人かもしれない
リハーサルのとき、行きはタクシーに分乗して行った。練習がてら舞台メイクしている人もいるし、荷物も多いしね。
帰りは、その中のひとりが、配偶者がお迎えに来るからついでに乗って、夜ごはんファミレスとかで軽く食べて帰らない?と。
え、いいの?と思ったけど、好奇心が勝ってご一緒させてもらうことに。
ていうかそのおねえさんの配偶者さんすごいよね。妻のお稽古メイト乗せてくれるのはまだしも、一緒にファミレスでごはん食べてくれるんだよ。気を遣うでもなく、無言でもなく、無口だけどポイントポイントで適度に喋り、ファミレスで席に座ったら(それまでは運転してたからね)、「改めまして、山田(仮)です」とか言ってくれる。バランスいい、素敵。
私が武骨なおじさんしか知らないからかなー。これって普通?
そんなこんなで74歳のご夫婦、74歳のおねえさん、62歳のおねえさんと私でサクッとごはん。74歳のおふたりは、私がお稽古場でいちばん親しくしていると自分では思っているんだけど、私が入ったばかりのときの話にもなった。
曰く、以前はお稽古時間に来て、終わったらすぐ帰って、雑談もしなかったわよね、と。人見知り発動していたかもしれないのと、社畜時代だったからかな。こうして歳も離れているのになかよくできてうれしい、と言われたけど、それこっちの科白ですからー!って思った。
あと、大人が趣味で初心者でも始めているから、みんなあまり、というかほぼ家庭の話をしない。私がいるクラスはコア層が50代で、子がいてももう大人だからかもしれない。全然しない。
勿論発表会の楽屋とか、長い時間一緒に居れば話題がそうなることもあるけど、基本的にしない。
それもあって、子がいるようには思えない人も多い、見た目も雰囲気も。ふとしたときに聞いてびっくりする。
私に「かれしいるの」「いい人いるの」「結婚は」なんてクソめいたことも聞いてこない。お稽古莫迦(褒めてます)。
そこがすき。
年齢関係なく、50代初心者でも飛び込んで、努力して、楽しんでるところが好き。
これはもう、友人かもしれない。
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