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少年A

とある少年は言った。
僕の名はなんなの。
聞かれた学者は答えた。
君の名はない。
それを聞いた少年は答えた。
ないか、そっか。
一時はその姿を見て申し訳なく思っていた。
だが学者は本当の意味に気付くとなんとも言えなくない感情に駆られた。
少年の名はない。
ただその事実に。

この意味分かりますか?
僕の書いた物語。
少年A。
君に届かないが
人々は2つの解釈を
生み出すだろう。


僕の名はない。

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