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戦争を考える 020 人道的?

日米同盟は日本にとって、安全保障の要である。米国からは片務的と言われているが、実は米国が、もしロシアか中国と有事になった場合、日本を盾に使うことによって、米国の安全保障には有利に働くと思われるので、日本はあまり気にすることなく、むしろ自衛隊を国防軍にすべく、憲法改正を進めるべきである。

さて現下の情勢で、人道的云々が早々に取り沙汰されているが、すでに述べたが、広島、長崎への原爆投下は、非人道的以外の何物でもない。米国は謝罪を一切せずに、むしろ正当化し続けているのだが、いずれは反省すべきではないのだろうか?そうであってこそ、世界最強国としての佇まいが保たれるのではないのか?さらにベトナム戦争では、ナパーム弾をばらまいて、民間人を焼き殺した。また大義なきイラク戦争では、選挙で選ばれた大統領を処刑してしまった。こういった、いわゆる戦争犯罪を重ねてきた米国が、今のロシアに対して非人道的云々を言う資格が、本当にあるのだろうか?最強国には、黙ってついて行くしかないのか?悲しい現実である。

毎日悲しいニュースが流れているが、ベトナム戦争の時は、今ほどリアルタイムではなかったが、それでも新聞等で悲惨な様子を知ることができた。まだ中高生だったので、米国のプロパガンダを素直に信じていた。あれから数十年が経ち、共産主義の膨張を防ぐという名目で始めた戦争に敗北した米国は、世界の警察官の役目から降りつつある。勝利した北ベトナム、統一ベトナムが今や社会主義を捨てて、戦争を支援してくれた中国から離れ、自由主義圏に傾斜し、なんとTPPに参加。まさに隔世の感がある。ベトナムで戦死した米国青年とベトナム人将兵が、今の状況を見たら、どんな思いを抱くのだろうか?ことほどさように、国際情勢というものは、複雑怪奇であり、流動化激変化が著しいのだ。いずれにせよ、人道的、非人道的だの云うのは、現時点では早計ではないかと言いたいだけなのである。

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