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脚本「愛してるなんて言わないでよ」

お願いだから抱いて。

と言われて抱いたことがあるらしい。彼は地元のサラリーマン。一見なんの変哲もない人なのに、知れば知るほど心が野球ボールを掴むみたいに伸縮していく。

考えたくない、彼のことなんて。

そう思えば思うほど、指は彼の名前を検索する。あ、このSNSもやってるんだ。フォローしとこ。

なんて、いつの間にか追いかけてしまう。

やめようと思うのに、どうしても見てしまう。

そして彼はいう。

あなたのファンに殺されるかもね

つづく

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