勝者は1人
全豪オープンが終わりました。昨日は大坂さんが128人(本戦)の頂点に、今日はジョコビッチが同じく128人の頂点に立ちました。
プロスポーツに向いている人とは…
好きなスポーツで食べていけるというのは幸せなことのように思いますが、実際は過酷です(多分)。なぜかというとスポーツというゲームは参加者を常に勝者と敗者に分けるからです。
一方資格試験などは一定以上の点数を獲った人は全員合格です。点数が獲れた人を勝者、足りなかった人を敗者と分けることはできますが、分け方は優しいと思います。もしも全員獲れば全員合格ですから。
会社員でも競争はあるでしょう。出世しようとすれば敗北を味わうこともあると思います。でも毎日誰かと勝負して勝ち負けを決めているわけではありません。特に勝ち負けを決めることなく何年も過ごすこともあるかと思います。
我々のような自営業者もいくつかの指標を用いて勝ち組と負け組にわけることはできます。しかし誰かと直接対決するわけではありません。
根本的に、目の前の相手と「勝ち負けを決める」というゲームが大好きで、常に「勝ち」に飢えている人がプロスポーツに向いているのだと私は思っています。ジュニア時代、運動能力に長け、競技への適応も抜群で体力もあり年代のトップを走っていたのに、プロになったら特に目立った成績も出せずにいつの間にか引退していた。そんな人はごまんといます。スポーツには向いていたけど、勝負を続ける生活に向いていなかったのです、きっと。(もちろんケガとか家族の事情とか色々ありますが)
私も中学生からテニスをしていますが、二回勝ったら三回目などは緊張感に疲れてしまい、もう負けてもいいや、と勝とうとするのが面倒くさい気持ちになっていました。はなからプロには向いてません。しかしコートに立ってボールを打ってるだけでは詰まらない。もう一度緊張感のある試合に出てみようと最近30年ぶりに頑張っています。
話が逸れましたが、冒頭の写真はジョコビッチが初めて4大大会の一つである全豪オープンに優勝した2008年のものです(若!)。
そして今回、9度目の全豪オープン優勝がこれです。
「GOAT」って何の略?
最初の優勝から13年です。ちなみにプロテニスの世界で最も価値のあるのが4大大会のタイトルと世界ランキングです。ただ「4大大会で優勝したことがある」と「世界ランク1位になったことがある」はイコールではありません。優勝はあるけど1位になったことはない選手がいます。逆に1位になったことはあるけど4大大会の優勝はないという選手もいます。どちらも少し輝きは鈍ります。
ジョコビッチは今大会で4大大会のタイトルを18としました。そして世界ランク1位の在位期間も歴代トップになりました。テニスの世界で全てを手に入れたと言ってもいいでしょう。それでもまだ彼は勝ちたいのです。
そんな彼のことを "Greatest Of All Time" 略して GOAT と呼ぶ人たちがいます。私もその一人ですが。一方それに真向異を唱える人達もいます。フェデラーとナダルがいるからです。 これをテニスファンの間では「GOAT論争」と呼んでいます。平和な論争です(笑)。しかし論争の決着は彼らが引退してからしかつかないですよね。
今日のラケット破壊は…
決勝の相手、ロシアのメドベデフ。今日はどうしたことか準決勝とは全くの別人でした。私はひそかにジョコを破るんじゃないかと心配してたのですが(と同時に期待もしていた)、思い通りにいかずこの有様でした。しかしまた必ず4大大会の決勝に上がってくるでしょうこの人は。
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