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恋人にアクセサリーをプレゼントする前に

クリスマス直前となり、Twitterでは例年通りプレゼントが4℃(今年見かけたのはカナル4℃でしたが)はちょっと…というようなツイートを見かけました。

プレゼントにアクセサリーを渡そうと考えている方に、今一度確認して欲しいこと、留意して欲しいことを恣意にまみれながら纏めてみました。

そもそも、アクセサリーでほんとにいいの?

アクセサリーはプレゼントとしては定番ですし、実際喜ぶ人も多いでしょう。でもちょっと待って。ほんとにアクセサリーでいいんでしょうか。

相手の人は普段アクセサリーをつけていますか?つけていないなら、付けてない理由があるかもしれません。付けているとしても、何かこだわりがあるかもしれません。こだわりがただの好き嫌いならともかく、やむを得ない理由から生じるものだったらどうしましょう?

もしかして相手は金属アレルギーではないでしょうか?今あなたがプレゼントを渡そうとしている相手に金属アレルギーがあるかどうかを把握していますか?金はアレルギーになりにくいからK18なら大丈夫?いえいえそんなことはありません。私の友人は金属アレルギーがひどく、K18であっても合金の中身によってはアレルギーがでるため、買えるブランドが限られていたりします。

もし、相手の金属アレルギーの有無が分からないようであれば、今はまだアクセサリーを贈る段階ではないということだと思います。

相手の好みは把握していますか?

金属アレルギーは大丈夫として、次に必要な情報はズバリ「好み」です。

アクセサリーはファッションの1部ですから、アクセサリーそれ自体への好き嫌いもあるし、自分の好みの服装に合う合わないもあります。アクセサリーそのものへのこだわりもあるかもしれません。どうせ贈るなら喜んで使ってくれるものを贈る方が良いだろうし、もらう側としてもすんなり受け入れられるものが欲しいでしょう。

最低限服装のテイストや年齢(年齢に対してアクセサリーの想定年齢が低いとどうも似合わなかったりします)は必要な情報ですし、もし指輪を買うつもりならリングサイズも必要。耳周りを買うならピアス穴の有無も知っている必要があります。

可能であれば好きな地金の色もしくはパーソナルカラーが分かっていれば選びやすくなりますし、貴金属であることにこだわりがあるかどうか(こだわりがないならコスチュームジュエリーやハイブランドのメッキものが射程に入る)、色石が好きかどうか(色石が好きなら色石に強いブランドに焦点を当てられる)、ブランド名やブランドものであることにこだわりがあるか、などがわかってるとどんどん選びやすくなります。

なんで4℃があんなにTwitterでお察し扱いなのか

4℃はモノが悪いとか格別ダサいとかそういう認識なのではなくて、どうしても「大学生がプレゼントに買う定番」のイメージがついているからお察し扱いになっているのだと思います。4℃といってもピンキリで、必ずしも大学生のお財布レベルのものしかないわけではないのですが、どうしても大学生のイメージが離れない。いい歳した女には「イメージが若すぎる」「もっと年齢なりにしっかりした(ブランドの)ものを身につけたい(のに、大学生レベルのものを渡される)」と感じるのでしょう。もう小学生なのにアンパンマン渡されても喜べないんです。アンパンマンは卒業したんです。

もちろん、4℃が好きな人には4℃のプレゼントはど真ん中大当たりでしょうし、4℃といえども欲しかったデザインならお察しにはならない。そういう気持ちが読み取れない、「好みでもないししかも4℃って」という落胆の気持ちが4℃お察しムードを助長しているものと思われます。

今年私が目にしたツイートは4℃は4℃でもカナル4℃というブランドでした。

カナル4℃は、4℃の姉妹ラインで4℃より若い年齢層であるハイティーンから20代前半くらいをターゲットとしています。若い層が買えるように値段設定も安めで、その分作りや使う石も安めのものです。

対してプレゼントを受け取ったツイート主は30歳との事でした。彼女の年齢からすると、そのネックレスは若すぎる、場合によってはちゃちすぎるのです。服装で考えると分かりやすいかと思いますが、いい歳した女が下手に若々しい格好をしていたら浮きますよね。あれと同じことが起きて、アクセサリーと顔(やその他の持ち物)が合わなくて浮くんです。

好きな人から貰ったものは嬉しい?

でも好きな人から貰えば嬉しいもんでしょ!まぁそういうこともあります。でもこれはなかなか要件が厳しいのではないでしょうか。

まず大して好みでないものについて、好きじゃないという感情をかき消すほどに惚れられていないといけないわけです。そこまで自信を持っているのであればもう止めません好きにしてください。

さらに、好きな人から貰ったものが嬉しい理由は、大体のことが許せるくらい好きな相手が、自分のために時間と労力を使って選んでくれたものだから。自分のことを真摯に考えてくれたことが伺えるから嬉しいのです。どれだけ好きでもいまさっきそこのスーパーで調達してきたセボンスター(食玩)は、セボンスターのコレクターでもない限りなかなか受け入れ難いと思います。

そして問題は、付き合いが長くなればなるほど、好きだから許せるレベルが下がっていきやすいということです。長く付き合った相手なら、その分自分のことを知っていて当然ですから、的はずれなプレゼントは「こいつこれまで私の何を見てきたんだ???」となりやすい。好き好きバフはそう長く続かないので、頼れるとしても最初の数回でしょう。

さいごに

相手の好み、服装のテイスト、年齢などから最適なアイテムを選別せねばならぬなかなかハードルが高いアクセサリー選び、正直下手にサプライズするくらいなら予算を伝えて一緒に買うのが妥当だと思います。それが嫌なら店頭で店員さんにそのブランドのターゲット層を聞いて、予算とお相手の服装だとか年齢を伝えておすすめを出してもらい、店を何件かハシゴして比較して検討すべきです。

事前に似たようなテイストの服装をしている女友達がいるなら、好きなアクセサリーブランドを聞いてもいいし、Twitterとかいう集合知に聞いてもいいし、なんなら本人に聞けばいい。間違っても女友達にプレゼント選びに付き合ってもらうなよ、それは紛争の火種にしかならないやつだからな。



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