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「交渉アナリスト」と「交渉学」のすゝめ。

2018年12月に日本交渉協会が発行している交渉学及び知識の習得を目的とした資格の交渉アナリスト1級に合格しました。1級に合格することによって、定期勉強会や交渉研究会への参加権があります。日頃、なかなか交渉学を学ぶところや、ワークショップに参加できる機会が少ないと感じるので、とても良い機会になりそうです。

期待される役割

合格通知には1級を取得した後、期待される役割が書かれていました。交渉アナリスト1級会員には、それぞれの職場や周囲の人に、交渉を通じた創造的な人との関わり方を広めていく指導的な役割が期待されます。(指導的な役割とは、周囲への影響力や求心力を持つこと。リーダーシップに限定されるものではない)だそうです。そんなに期待されても困るなぁと思いつつ、交渉アナリスト1級を取得したS本さんもいるので、今後、社内で交渉に関する共通言語ができると良いなと思います。とはいえ、交渉学の基礎知識を得た程度なので、これから、仕事や日常生活おいても実践していけたらと思っています。

「交渉アナリスト1級」の試験について

第18回で行われた1級の試験は、事前提出書類と本試験があり、どちらも評価対象となっているようです。

1、事前提出書類

・履歴書及び職務経歴書(交渉経験が前提)
・小論文3題(今回は、①エドウィン・ライシャワー氏と交渉について②日本の関わる紛争について選択して論じる③自分自身の交渉経験と学んだこと)
こちらは、合計で1万文字程度書ければ問題なさそうでした。恥ずかしながら、僕はエドウィン・ライシャワー氏のことも、日本対海外の紛争のことも考えたことがなかったのですが、これが良い機会となって、1960年代からの日本とアメリカの政治的な交渉事情や、尖閣諸島問題に関して学ぶことができました(厳密に言うと、尖閣諸島問題は外務省的には紛争と定義していない案件ではありますが)。そもそも、紛争の定義ってなんだっけ?的なところから、理解することがでました。

2、本試験

・面接
こちらは、1対3の面接でした。上記の事前提出書類をベースに質問に答える方式で、個人的には、交渉学における専門用語を使いながら会話ができるのか、見られているように感じました。(当日、僕の次に受けた同僚のS本さんは、1人の面接官が僕と間違えたようで、途中謎の質問をされると言うハプニングにも、冷静に対処したと言う話は内緒)。

・筆記試験
ケース分析と用語の説明をすると言うものでした。こちらは、時間に余裕があったので、アナリスト2級とアナリスト補で学んだことを思い出せれば問題なさそうです。

交渉と認知バイアス

交渉学での学びの一つは、認知バイアスに関してです。世の中の交渉の大半は、人と人のコミュ二ケーションとなるので(AIが自動交渉する研究も進められているようですね)、会話を続けて行くうちに知らずにバイアスがかかってしまい、相手にとってより良い交渉になってしまう可能性があるので、知っておくだけでも、日頃使えるなと思いました。

これから

この知識は、きっと仕事の業務にも活かせると思うので、交渉学の学びを継続しながら、周りにもオススメしたり、社内勉強会を設定したりしようと同僚のS本さんと考えています。




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