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イケてる伯父さんになるための第一歩

僕が所属している会社で、チャイルドコーチングマイスターと言う資格に関して、学ぶ機会がありましたので、独身で子供もいませんが、かつて子供だった自分の事を振り返ることもできるかなと思って、受講してみました。

また、僕には兄がいて、年に数回姪っ子(3~4歳)と会うのですが、いっつも泣かれてしまいます。もしくは、怖がられたりして、うまくコミュニケーションが取れている実感がありません。むしろ、どのようなコミュニケーションが良いのかも知らないので、まずは、この講座を通じて、伯父としてのイケてるコミュニケーションをしようと思います。

チャイルドコーチングマイスターコースとは

「チャイルドコーチング・マイスターコース」とは、心理学や企業マネジメントから発生した「コーチング」の技術を子育てに応用し、わかりやすく学べるコースです。

受講のカテゴリは以下のようになっていました。
Lesson1 コーチングの歴史と流れ
Lesson2 「傾聴する」
Lesson3 「共感する」
Lesson4 「質問する」
Lesson5 「承認する」
Lesson6 目標設定と行動
Lesson7 ペアレントケア
Lesson8 トライシューティングFAQ

コーチングとは

昨今、いろいろな領域でよく聞く「コーチング」。コーチングとは、コーチが相手をコントロールする技術ではなく、「コーチされる側が自分で答えを導き出す過程」
「コーチ(coach)」という単語は、もともと”馬車や列車の車両”という意味で、人や物を運ぶというイメージから→”今いる場所(状態)から別な場所(目的や目標地点)へ導くもの”→現在ではスポーツなどで選手を勝利に導く指導員をさす言葉になったようだ。

コーチングとは、コーチングを受ける人が自分で答えを導きだす技術
コーチが相手に指示を出して、それに従わせる技術ではないところが、講座の中では、強調されていました。(今のスポーツ指導の現場、この辺り間違えている人も多いかもしれませんね)
コーチングは自我が芽生えてくる2歳くらいから利用できるといわれている点は、そんな小さな時から使えることに驚きでした。

新しい学びになったところを、抜粋してみます。

コーチングの種類

コーアクティブ・コーチング (Coactive Coaching)
コーアクティブ・コーチング法は1992年にヘンリー・キムジーハウスとキャレン ・キムジーハウス夫妻、そしてローラ・ウイットワースの3人によって創設された CTIというコ ーチング・トレーニング組織の中で開発されました。コーアクティブ(coactive)という言葉には、「一緒に(co)+行動する(action) する」という意味があります。
「GROWモデルコーチング」
1. ゴール(Goal): 話し合いの目標目的を設定する 例)間食をしすぎているのでやめさせたい
2. 今の現状(Reality): 現状ではなにが起こっているかを話し合う 例)子供たちが食べたいときに好きなだけお菓子を食べている
3. オプション(Option): 行動案を一緒に考える。 例)子供との話し合いの中で、子供たちから次のような選択案が出た。「お手伝いをしたらお菓子を食べる、3時になったら食べる、決まった量を自 分で分配して食べる」
4. 行動(Will): 話し合いで出たどの選択肢を取るか、またいつそれを 行動にうつすか 例)決まった量を自分で調整して食べる。明日から実行する。
インナーゲーム
インナーゲームが重要だったのは、「外なる敵」と「内なる敵」の両方を扱った点です。例えばスポーツの場合、それまでは「外なる敵」であるライバルについてはあらゆる情報に精通し対策も講じていましたが、自分たちの内面や心の弱点などに関して注意を向けるという視点はありませんでした。ガルウェイは、心の中の「インナーゲーム」に勝つことが、アウターゲーム(実際の勝負)に勝つための近道であると説きます。
非言語サインには主に5つの種類があります。
 
1)ボディランゲージ
2)視線
3)言葉のトーンと周辺言語
4)沈黙
5)相手とのスペース(体の距離)

今回の講座のメインは、上記のコーチングなどを子育てに生かすところ。子供と接するとき(例えば、姪っ子とか)に、参考にしてみようと思う。

コーチング6つの基本ステップ

1: 傾聴する 子供の話をよく聞く
2: 共感する 暖かな言葉で子供の話を受け止めたことを表す
3: 質問する さらに深く自分を振り返るよう子供を導く
4: 承認する 人から承認されることで安心、勇気を得る
5: 行動 子供に解決案を考えさせる
6: 継続 自分で決めた目標を守れているかどうかフォローする

ここの中で、難しそうだなと感じたのは「質問」「承認」「行動」。大人視点で、子供と接する時、既にこちらで用意してある答えに導くような、誘導をしてしまいそう。

「話す」ということは、「思考の過程」

上記の4に書かれている、「承認(アクノリッジ)」とは、子供の存在そのものを受け止めること。生活の中で子供その存在自体を「承認」するには、子供の話をよく聞いたり、子供の行動や表情をよく観察することが必要とのこと。(自分の子供の時を振り返ると、、そういえば5〜6歳の時、自分の存在について、疑問を感じたことを思い出しました。存在を確認するために、横断歩道に飛び出して、車を止めてみたりしました)

他には、以下の方法も効果的とのこと。

■観察して伝える
子供の外見の観察も大切な「アクノリッジ(承認)」のひとつ。
子供を普段から観察して伝える。

良い成果を指摘する
良い成果や成長があった場合、それも口にだして承認する。

リフレーミング
をすることで、子供を観察することで視点をかえたり、短所だと思っていた部分を長所と考えられたり、ポジティブな方向から子供を捉えることができるようになるかもしれません。

ピグマリオン効果
あえて期待をしていることを伝えることで、学習者の成績が上がる効果。

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優位感覚とは?

もう一つ、興味深かった講座内容は「優位感覚」。優位感覚とは、個々の人間の中で優先されている感覚で、主に4つのタイプに分かれているようだ。この性格的な要素をうまく、活用しながらコーチングしていくことが大切

視覚優位
「視覚優位」とカテゴリー分けされる人は、考え方や感じ方の中で視覚が優先されているタイプで、得意なことは、ゲームやテレビ、漫画や本を読んだり、イラストを描くこと。また、図やスケジュール表などで将来の計画をたてたり、時間を管理したりすることが得意です。視覚が優先されているため、見ているだけで十分満足してしまい、周囲には引っ込み思案、おとなしい、活動的ではないと誤解されることもある。

聴覚優位
このタイプは音を優先させるタイプです。
人の発言をよく覚えていて、繰り返すことが得意なタイプだそうです。
音楽などに興味を示す一方で、音に敏感なので、大きな音などがしていると他感覚優位の子供と比べて集中できません。このタイプは、考えをまとめたり、長期的な計画を立てたりするのが苦手な子供もいるそうです。

触覚優位
体を動かしたり、実際に触れたりする感覚が優先されているタイプ。実験などが得意で、体を動かしながらだと記憶しやすい特徴を持っているようです。一方で、体感が優先されているので、落ち着きがない子供と思われがちなタイプ。

言語感覚優位
言葉に置き換えて理解するタイプ。多くのことを言葉に変えて考えるため、理屈っぽいと解釈される場合もあります。言葉そのものにこだわり、時間をかけて文章を書くのが得意なタイプ。一方で、頭の中で非常にたくさんの言語思考が働いているので、言語が優先されているのに発言が苦手な子供もいるそうです

子供には、幼児期に、ある能力を習得するために特定のものに突然強い興味を示すようになる「敏感期」があるという。「敏感期」とは、元は、オランダの植物学者であるユーゴー・ド・フリースが、「植物はそれぞれの成長過程で成長に必要なものを自ら取り入れる」ことを観察し、その一定の成長期間を「敏感期」と名付けた。のちに、イタリアの医学博士で幼児教育者のマリア・モンテッソーリが、この成長時期段階は人間の幼児にもあてはまると考え、「モンテッソーリ教育」に応用したとのこと。6歳くらいまでに、言語、秩序、感覚、運動、数、文化に関する「敏感期」があり、そのタイミングで、特定の物事を集中的に吸収するようです。

今回、チャイルドコーチングマイスターコースを受講してみて、感じたことは、2つです。

1、「チャイルドコーチング」のメソッドは、子供相手のみでなく、人と接する多くの機会において活用できる。「コーチング」言葉は知っているけど、目的や意義はあまり知らなかったので学びとなった。今度、姪っ子に会ったら、まずは傾聴、共感、質問をしてみようと思います。

2、かつて、子供だった自分の振り返える良い機会になった。子供の発達過程を学ぶことで、子供の時の自分と両親の関係性など客観的に、改めて考えることができた。

(最後の試験にも合格しました。

以上

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