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人生にかけるコストを見直す

「僕たちは何のために、何に時間を費やして生きているのだろう?」

午後のひととき、カフェでふと考える。
今日は友人の紹介で、セルフビルドで現在進行形で家を建てている石垣の方にお会いしてきた。石垣出身で一度は島を出たけど、地元に戻ってきて、農業もやりながら、家づくりをしている方。家づくりができる人がもっと増えていけば、食べる物を作ることができれば、暮らしがもっと自由になるよね。そしたら、誰かに従って働く必要もないし、自分の意思で言動できるようになる。
そんな話をゆんたく(石垣の方言で対話、雑談などをさす)していると、嬉しい気持ちになってくる。
今自分がやりたいと思ってることと同じように考える人と輪がつながっていく。しかも、それぞれが自分のフィールドを持って、でも同じ想いを共有してるから、面白い。

働くってなんのためだっけ?
生きるために働くのか。自分の人生を楽しんだり、誰かと分かち合ったり、社会を良くしていくために働くのか。例えば、企業で働く場合はどうしてもその要素が出てきてしまうかもしれない。もちろん自分が大好きで、それを会社の中で表現している人もたくさんいると思う。例えば農業もどちらかと言えば生きるために働く要素がこれまで大きかったようにも感じる。逆に人生の使命として農業をやっている方も知っている。どの働き方が良いかはケースバイケースだ。
でも、それでも選べる選択肢が広くなっていけば良いなって思う。こういう風に「本当は」生きたいと思ってるのだけれど、お金や既成概念から抜け出せずに本当は好きでもない組織で働き続けている。なんかそれってもったいないじゃないか。輪廻転生があったとしても、この与えられた人生は一度きりなのだから。

人生を制限するのはお金だったりする
ときに人はお金によって、選択肢が制限されてしまう。お金のために好きでもない仕事を選んだり、住宅ローン(お金)のためにそこを離れたいのに離れられなかったり。もちろん収入を上げることでそれを解決する方法もあるのだけど、人生にかかる様々なコストを下げることも一つの選択肢だと思う。その中でこれまでも話してきたけれど、住まいに関するコストを下げることは大きな一つの選択だ。住まいのコストを下げることで、衣・食、そして旅行やアート、趣味など、人生を楽しくするものや豊かにするものにお金を使うことができる。例えば家賃8万円の家に50年住めば4800万円になる。土地と建物で4,000万円のローンをざっくり全期間固定金利1.2%で35年借りれば、約4,900万円だ。そのコストを半分に抑えれば、色んな面で人生を楽しむ可能性が広がると思う。

住まいにコストをかけるのも豊かな人生を送る一つの選択肢なのだけれど・・・
私はこれまで住宅を建てる仕事に関わってきて、住まいが人生を豊かにすることも知っている。上質な空間、良い家は、日々の暮らしの質をあげてくれることにつながるのだ。これまで述べてきたことと逆説するようだけど、それもひとつの真実だと思う。でも、そのバランスが悪いと苦しくなるのではないだろうか。
これからの時代にはもっと選択肢が多くあったらいいと思うのだ。
LCCの台頭で航空運賃は驚くほど安くなった。同じ国や場所に安くいくことができる。もちろんビジネスクラスなどを選択することも可能だ。ゲストハウスなども、質の良い空間の場所がたくさんある。でも寝るスペースを抑えることで価格が安い。
タイニーハウスや、セルフビルドの家、リノベーションなどは、そんなふうに住まいのコストを下げることが出来る可能性のあるものだ。ここ石垣島にもセルフビルドで家を建てて、素敵な暮らしを実現している方がいる。

これから石垣島で、タイニーハウス、セルフビルドの家をある程度誰でも出来るような形で実験的に形にしながら、仕組み化していきたい。
人生をモット豊かに、楽しくする選択肢を選べるようになる時代へ。私自身もその一つに関われるようにこれから動いていきます。

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