2002年からの武術エッセイ
限りもなく果てしも無い世界なんです。
武術の目指すところは・・・。
どんなに頑張ったって無理なんです。
たどりつくことは・・・・。
承知しても、あきらめずに追いかけてしまいます。
だって、面白いじゃないですか。
力の弱い人間が力が弱いまま力の強い人間に勝てるなんて・・・。
根性!根性!ド根性!で若いころから鍛えられてきた人は、弱いから強い奴に負けたんだって思うでしょ?だから、強い人より強くなって勝つんだ!と、さらに根性出して鍛えるわけじゃないですか。
その結論は、やはり強い奴が勝ち、弱い奴は負けるってことじゃないですか。
武術は違います。
弱くても強い奴に勝てる。
逆に弱くなければ、強い奴には勝てないという理論も成り立ってしまう世界なんです。
だからいいんです。
歳を重ねると技が枯れてきて、余計な動きも一切しないで強い奴をねじ伏せ、ふっ飛ばす。
愉快でしょ?
面白いじゃないですか!
武術は精神修養のためなんかじゃない。
面白いからやっているんです。
ただそれだけで充分だと思います。
2005年4月記す。
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