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久しぶりに、とてもだいすきなカフェへ行った。
変わらず美味しいご飯を食べ、
体に良さそうなお茶を飲み、
黒糖のチーズケーキを食べた。
スキップしているみたいな音楽、
目を見て対話してくれるスタッフさん、
落ち着く匂い、
おそらく店主さんが集めた本たち。
ああ、よかった。在ってくれて。ありがとう、
手に取った本の言葉がやさしくて、
心が柔く、何色でもなく、透明になった気がした。透明は言い過ぎでも、薄く、やさしい色になったのだ。
そして、上の階で、友人へうつわを買った。
4月が誕生月の彼女に、ようやく贈ることができる。ここで贈り物を、と決めていたから遅れてしまった。
ごめんね、でもとてもかわいいよ。一目惚れ。
この場所が一番落ち着くんだよな、家より。
なんでだろう。
帰り道、バスの終点地から少し歩く。
誰もいない、車もない。音楽を聴く。
"同じような顔をしてる
同じような背や声がある
知りたいと思うには
全部違うと知ることだ"
星野源さんの「くせのうた」、
House ver.は、この部分、声だけで。
イヤホンをしているから、風の音も微かで。
私と彼の人だけ。
あ、スローモーション。
この瞬間、私の時間は止まっていたけれど、動いていて。
ゆっくり、青信号に変わる。
どれだけ想っているのか、
大切だったのか、大切なのか、
自分でもわからないもんなんだな。
いつも気付くのが遅い、何事も。
生きているんだな。わたしもあなたも。
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