note連続小説『むかしむかしの宇宙人』第79話
前回までのあらすじ
時は昭和31年。家事に仕事に大忙しの水谷幸子は、宇宙人を自称する奇妙な青年・バシャリとひょんなことから同居するはめに。バシャリと幸子はラングシャックを探すため高尾山に向かう。
→前回の話(第78話)
→第1話
光の筒も見当たらず、世界が闇に浸っているみたいだ。足に刻まれる激痛の感覚が、じわじわと短くなっている。
そのとき右側の上空がぱっと光った。ぼんやりとダイダイ色の光が見える。バシャリのいる場所だ。
まさか、本当に空飛ぶ円盤があらわれたの?