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生き残るためには西へ行くしかない

 僕は仕事でいつも文章を書いている。そして、書きたくもない文章を書くのに疲れた。自分の楽しいように文章を書こうと思い、毎日日記を書いていた。その後「そんなに自発的に文章を書くのが好きなんだったら小説を書こう」と思い、日記を書くのをやめた。今は小説の構想を練っている。いつまで続くのやら。

 僕はこの四月に仕事を始めた。半年近く経ち、とても疲れた。10年ぶりにできた彼女にも振られた。女性経験はまだない。週に一回は「もうなにもかもどうでもいいわ」と思うようになった。特に、毎週金曜の夜に疲れ果てていた。引っ越した先に友達も全然いないので、一人で酒を飲んでは憂鬱な気分を更に悪化させていった。路上で寝たり、土曜日は布団から身体が起き上がらなかったりした。

 このままだと本当にやばい。どうしてこんなにしんどいのか。治したいポイントを考えた結果、二つ大きな問題点が見えてきた。
1、とにかく金曜の夜がつらい。毎週疲れ果てている。生きているのがしんどくなる。次の日は元通りに「人生楽しいぜ!」という気分になるんだけどね。
2、女性恐怖症が治らない。彼女にも「もっとガツガツ来てよ」と振られた。無理だ。僕は女性が本当に怖い。なんとかこの症状を治したい。

 この二つの問題の根っこを捉え、治したかった。そのために僕は夏休みを取り、6連休で福岡•関西へ旅行に行った。福岡は高校まで過ごした故郷で、関西(兵庫)は幼稚園期を過ごした場所だ。そしてどちらにも、深めの話をしたい友人が何人かいる。彼らに何とかしてもらうしかない。自分の根深い問題は、絶対に自分ではどうにもできない。優秀な友人に救いを求めよう。
 この二つの旅先で、二つの問題点を克服するんだ。そう思い、羽田空港から福岡空港に向かった。

 このメモはウィニングランだ。結果から言えば、金曜の夜に疲れ果てたときの対処法がわかったし、女性恐怖症は治った。ただ、旅行がぶっ飛ぶくらい楽しかったので、記録を残しておきたい。それすら楽しいんです。心の底から腹を立てて、床を全力で殴ったこともあったけど。

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