To Dallas, 雲の科学へ想いを馳せる
成田空港を出発し、ソルトレイクシティへ行くため、トランジットのダラスを目指している。ダラスまでの飛行機内での心の中。
◇◇◇◇◇
窓の外、遥か下に魚の骨のような雲が見える。遠い雲は細く、ピンクづいている。
随分上空まで来た気がしたが、空の天井は遥か彼方。てっぺんなどあるのだろうか。
空の青は、怖いくらいの面色で、物質感はない。触れるレベルでしか感じれない人間の感覚がちっぽけに思えてくる。
◇◇◇◇◇
夏の雲は丈夫で分厚くて、その上を容易く歩ける気がしてくる。
下の方に羊の毛のようなモコモコとした雲。上の方で筆をサーっと動かしたような薄い雲。雲について調べてみるのもいいかもしれない。
こんなに物質としてありそうなのに、近づいてみるとただの霧。
雲がすごいのか、目が狂わせているのか。
「ものが見えるということ」について目の仕組みについても知りたくなった。目というか視神経を通って伝わる脳の受け取り方?脳科学?え?難しそう。
ネットの通じない高度9144mで、一人、科学に想いを馳せる。
◇◇◇◇◇
ダラスまであと1時間半。およそ15,000kmな旅もあと1000kmほど。現地時間にして6:15、朝日が機内をほんのり照らす。窓を開けて外を覗くとびっくりした!
そこはピンク色の世界だった。空と地の境界が曖昧で、ファンシーな色が美しいグラデーションを作っている。緑に近い水色の空にポツンと白い月が浮かぶ。
ふと、思う。飛行機のない時代の画家たちがこの景色を見たらどんな絵を描くだろうかと。なんだかとても贅沢な気分になった。
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朝食を食べ終わり、現地時間7:48。窓の下に突如、謎の円グラフが現れた!!
なんだこれ!?!?世界にはまだまだ知らないことがたくさんある。
窓の外を眺め、ふと疑問に思った。
なぜ雲はみんな、一定の高さにいるんだ?
イラストのレイヤーみたいに、見事に1つ、2つの層におさまっている。
法則あるところに科学あり。
これは一体どういう科学なのだろう。
約半日のフライト。どこにも着いていないのに、メモがもういっぱい。
このまま、感受性マックスでいこう。
(2019/8/17)
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