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10/11(水)朝刊スクラップ~男女間の賃金格差を是正するには~

 男女間に賃金格差が生じる要因を解明した研究が評価されてノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン教授。同氏は日本の女性の労働参加率について次のように述べた。

「10〜15年前は本当に低かったが、今や米国より高い」
「驚くべきことをやってのけた」

 女性の労働参加率上昇については以上のように称賛していたが、その一方で「女性を労働力にするだけでは十分ではない」とも述べている。これは女性の仕事が短時間労働に偏っていることへの指摘だ。
 これを是正するために、同氏は「期待」の役割を重視している。将来の職業選択や家事負担に関し、子どもの頃のイメージや期待で捉えがちと主張。そのため、社会の偏見を改めたり、政府が政策転換によって人々の期待を変えたりする意義が大きいと述べている。
 また、単純な解決策や万能な政策はないが、問題を知ることで私たちは正しい方向に進むことができるとも近著で述べている。

(男女の賃金格差、是正に示唆 ノーベル賞ゴールディン氏.日本経済新聞.2023-10-10)


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