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11/22(水)朝刊スクラップ~競走馬のケガをAIが防ぐ?~

 2021年に設立されたABEL(アベル)。データやAIを活用し、競走馬のケガの兆候を判定するサービスを24年に始める予定。
 競走馬の脚に専用端末を付け、これを通じて調教時の歩行の様子や速度、心拍数などを計測。これをAIがデータ解析し、不調の有無などを調教師に伝える。この一連の流れがアベルの新サービスの仕組みだ。
 現在、国内の厩舎や牧場などで試験提供されており、約100頭に対する約1200回分の調教データを収集。獣医師と連携し、ケガの確率を判定するAI技術の制度を高めている。
 また、競走馬の距離適性をAIが見極める機能の開発も進めており、同社代表によれば米国や中東にも展開する意欲もあるようだ。

 AI技術はその他畜産業でも活躍をみせている。牛向けの行動確認システムを手掛けているデミサスは、収集したデータをもとに病気や体調不良の兆候をAIが察知し、それを農家に教えてくれるサービスを提供している。

 また、養豚農家のデジタル化を支援するEco-Porkは、豚の発情を検知するシステムを24年に製品化する予定。

 畜産業は少子高齢化の影響を影響を大きく受け、担い手が大きく減少。平均年齢も高く、多くの農家で後継者が決まっていない現状。ベテランが蓄積したノウハウや知見をデジタル技術に落とし込むことができれば、外国人材にスムーズに伝承できるかもしれない。

(2023-01-21日本経済新聞.競走馬のケガをデータで予防 アベル、現場の生産性向上)


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