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星野源

私は星野源が好きだ。ファン歴は7年くらいだったと思う。
当時放送していたNHKのコント番組、LIFEが好きになったきったけだった(はず)。
若かった私は彼に恋をしていた。見る度に胸がときめいたし、曲を聞く度にうっとりと溜息を吐いたり。熱愛報道を聞けば枕を濡らした夜もあった(ような気がする)。

時は経って、それなりの大人になった今、未だに彼のファンであるけど見方は随分変わったと思う。

私は星野源になりたい。

作家として、歌手として、俳優として、全てをきちんと成立させたエンターテイナー。人を楽しませるだけじゃなく、本人も楽しんでいる姿が輝いて見える。
彼は所謂私にとってのメンターだ。

一度私は死んだ経験がある。大袈裟な言い方だけど、転職直後様々なストレスからか躁鬱になり自殺衝動を抑えきれなくなった時期があった。
いつ死んでもいい、どうやって死のう、死ぬなら私をここまで苦しめた奴らを巻き込んでやろうなんて四六時中、ろくに眠らず考えていた。結局実行はできなかったけど。

そんな時にたまたま音楽アプリでシャッフルして流した音楽が「地獄でなぜ悪い」。

″作りもので悪いか 目の前を染めて広がる
動けない場所からいつか 明日を掴んで立つ
明日を掴んで立つ″

(引用星野源/地獄でなぜ悪い)

職場にいる時の元気なフリをしている作りものの自分で何が悪いか。鬱で動けなくなっても、精一杯力を振り絞って明日を掴んで立つんだぞ。
自分に言い聞かせて、投薬治療を繰り返し、半年もの間休職をしたけどまた社会に戻ることができた。支えてくれた家族や、病気を理解してくれた上司、親友のハムスター、主治医の先生、感謝する相手はたくさんいるけど、特に星野源、あなたには特別な感謝を捧げたい。
本人の目に触れることは無いけど、あなたのお陰で楽しい地獄ライフを送れている人間がいることを伝えたい。ありがとう星野源。

なんの取り柄もない、ただの社会人だけどいつかあなたのようになりたいです。
自慰はほどほどにね。

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