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小五郎は逃げない

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【連載小説】小五郎は逃げない 第1話からまとめています。
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#幾松

【連載小説】小五郎は逃げない 第44話

武士たちの選択 1/5 幾松は小舟を六条河原の岸に着けようと、必死に川の底を竹の棒で突いた…

【連載小説】小五郎は逃げない 第34話

奪還 2/6 やがて迎撃隊は三条河原に差し掛かった。土方らの心に諦めムードが漂った。土方は…

【連載小説】小五郎は逃げない 第28話

木刀の束 3/4「おっ、落ち着きーや、わしに怒っても仕方がないぜよ」  急に怒り出した桂をな…

【連載小説】小五郎は逃げない 前半総括編

 この物語はご存知の通り、私の頭の中で描いた空想です。ただしこの物語の主役である桂小五郎…

【連載小説】小五郎は逃げない 第22話

坂本龍馬 2/5 幾松を奪還すべく京に残りたい桂と、夜のうちにでも京を脱出したい以蔵の意見…

【連載小説】小五郎は逃げない 第20話

幾松の行方 3/3「んっ、きさまは上方の者か」 「そうでんねん。大坂で商人してましたんけどな…

【連載小説】小五郎は逃げない 第19話

幾松の行方 2/3「頼むきに縄をつかむぜよ」  以蔵は祈るように縄を握りしめた。すると縄を介してすごい力で引っ張られ、危うく以蔵は欄干を飛び変えて川の中へ放り出されそうになった。以蔵は持てる力を振り絞って、片足で欄干を突っ撥ねるようにして、その引力に抗った。しかし、引力が強すぎて身動きが取れない。このままでは桂の息が持たないか、以蔵が川に引っ張り込まれて共倒れになる。そう思った以蔵は、縄を引っ張りながら少しずつ橋の袂へと移動し、岸へ降りるとすぐに縄を手繰り寄せた。濁流で何も見

【連載小説】小五郎は逃げない 第18話

幾松の行方 1/3「どうしても行くがかえ。おまさん、必ず殺されるぜよ」  昨晩の立ち合いから…

【連載小説】小五郎は逃げない 第13話

生きてこそ 3/4「まだ口を割らんのか」 「はい、歳さん。なかなか、肝の据わった女ですよ」 …