ある日なんとなくユーチューブを見ていたら 何だかレゲエでも歌い出しそうなおじさんが 人生について語っており 『堂々と間違えろ、胸をはって傷つけ』 と言っていた なるほど、確かにやりたいことを やらないより やったけど間違えたの方 後味良さそうだなあ ニート7ヶ月目の心に染みた 何となく救われることってあるよな 私は求人広告を開いた
特急で片道1時間半のプチ遠出 景色が綺麗だね〜と話しかけたら 横で寝ていた いびきをかきはじめ 静かな車内で大きないびきが鳴り響く 起きているこっちが気まずい 到着 お蕎麦を食べた 相手もモリモリ食べていた 美味しかったね〜と 話している途中にまた寝ている 。 。 。 。 。 。 。 。 え? 私はこういうことが多い 遊ぶ友達がなぜか寝る 遊んでいる最中に寝る 気持ちよさそうに寝ている 起こせない そういえば上司と 初めて電車に乗ったと
プロフィール画像が何度やっても変えられない 私はこんなすてきな笑顔でもなければ まず顔が緑ではない このプロフィール画像は嘘をついている 申し訳ない思いも フォロワーは0人 このプロフィール画像をじっと見ているのは 私だけだ 私は何をしているのだろう
私だけの秘密 それは彼氏が寝ているとき 彼氏の顔の前でオナラをすることだ こことぞばかりに溢れんばかりの屁をこく 私はとてもいい彼氏に恵まれた 優しくて面白くて何一つ不満はない 溜め込むものがあるとしたら それはオナラくらいだ 彼氏の前では女でいたい だから屁を我慢している 彼氏が寝静まったあと その溜め込んだオナラをするときは なんといってもいい気分だ なぜ顔の前でするかというと なんかシチュエーションが笑える それだけの理由だ 屁を顔にかけ
マッチングアプリで彼氏ができた マッチングアプリを始めたきっかけは 当時働いていた同僚がやっており 楽しそうだったからこっそり入れた 可愛い子に会ったとか 返信が来なくて萎えてるとか 緊張で手が震えて フォークとナイフで皿をドラムロールしてしまったとか そんなマッチングアプリエピソードを 3人に聞かせてもらい 楽しそう、これはやらないわけにはいかない と軽い気持ちでインストールしたのである 女性は無料なので、課金をして彼女を探している男性には申し訳ないが
待ち合わせより早くついてしまった 家電屋にふらっと入る 並ぶTVたち 最近は画面がすごく綺麗になった 同じTVが同じ映像を一斉に映し出している ボーっと眺めた 周りを見渡せば 洗濯機、冷蔵庫、炊飯器。 。 。 。 種類ごとに同じ商品がズラーっと並んでいる 「いらっしゃいませ〜」 店員に目をやる 笑顔を浮かべてみんな同じセリフを言っている 同じなのは家電だけじゃないんだ 店を出る いつもなら見過ごす 街を歩くたくさんの人々をじっと見てしまった みん
いつもの場所にいつもの鼻くそが無い 私の家にはロフトがあり、いつもそこで寝ている 寝る前のリラックスモード つい鼻をほじりたくなる。 なんとなく鼻の穴に指を入れると、取れたら気持ちよさそうな鼻くそがついている 本当であればティッシュにでも包みたいが、なんせ1日の終わりの疲れた身体でロフトから下に降りるのも面倒くさい そのくせ毎回ティッシュを持って行くのも忘れるため、ある場所に鼻くそがコレクションされているのである。 その鼻くそが今日起きたら消えていた 少し焦る。