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「嫁ぎ先の思い出」

ある年の春。iBookとLeicaM3を持って上京。主人実家の蒲田で暮らし始める。旅行鞄にはジャージ上下と数着の服。

義母やご近所さんから「RINOちゃん、これ着たら?」「傘ある?」「カバンは?」と皆さんから色々いただいた。

商店街の方ともすっかり顔馴染みになり「RINOちゃん、おまけ!」と、こっそりいただきものをしたり。下町って人情味溢れてるね。私のような人間でも蒲田で出会った人たちは優しかった。

すべてはこの町で暮らし続けてきた義父母の人柄のおかげなのである。私は幸せな家庭で育った主人と出会ったこと、長い年月、この町で暮らしを築いてきた義父母、義姉、親族の皆さんに感謝してもし尽くせない思いだった。

(実家自室からの眺め)

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