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クラシックカメラとの出会い(4)

故郷出雲でフリーランスになった私は出雲と東京、半々仕事を始める。仕事は順調。東京での仕事の際は、クラシックカメラ屋さんにも顔を出していた。その頃、浜松町から大森へお店は移転していた。

2004年2月。私は子供の頃から大のゲーム好きで「東京ゲームショウ」へ東京出張の合間に行くことにした。久々にクラシックカメラ屋さんのホームページをのぞいてみると「第一回ラテンカメラ同盟写真展」開催!との文字が飛び込んできた。私は社長に連絡し、写真展に行く旨を話した。

写真展当日。品川駅構内のお花屋さんでお花を買い、私はライカぶら下げJR大森駅から山王ギャラリーを目指して歩き始める。方向音痴な私は途中二手に道が分かれているところで困っていた。
「写真展会場に行かれる方ですか?」と声をかけられた。
その方に道案内いただき私はギャラリーに到着。
社長に会うのも久しぶりだ。
「写真を見せていただきます」話もそこそこに写真を見る。
小さな写真に虫眼鏡がぶらさがっている写真に釘付けになる。
不思議な展示だなぁ。心に残る写真だった。

ふた回りしたところで、外の空気が吸いたくなった。
「社長、ちょっと散歩に行ってきます」
ちょうど一緒にドアを開けて出て行く男性がいた。
私は後ろを連いていった。なんとなく話をはじめた。話が弾む。
二人はとある神社にたどり着いた。
「一枚写真を撮ってもいいですか」
「どうぞ」
ん?なんだろう、あの箱のようなカメラは?
知らぬ間に一枚写真を撮影された。
虫眼鏡の写真はこの時の男性の作品だと知る。

帰り際、名刺を1枚渡された。
肩書きは「散歩業」
私たちは会場に戻った。はっ!飛行機の時間が!
すぐに記帳した。

「社長、時間がないので帰ります!ありがとうございました!」
私は出雲へ帰った。数日後、名刺のことを思い出した。
E-mailアドレスにメールをした。
(ここから先は皆さんのご想像にお任せします)
写真は品川駅構内で購入したお花。幸せの青い鳥が何かを予感させていた?

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