フランスでの就職活動
こんにちは、りのです。
絶賛就職活動中ということで、フランスでの #就職活動 についてのお話。
まずは日本とフランスの違いについて。
こちらは日本のように企業の一斉情報開示・選考の期間などが定められておらず、企業やアソシエーションが自分たちに都合のよいタイミングでその時に必要なポストの求人情報を出すという形です。
なので、何ヶ月も先に内定が決まるということはなく、仕事開始日の2か月前くらいに募集要項が出て、1か月前(前後)に決定、という流れになります。
応募方法は主に2つ。
1. 企業・アソシエーションのホームページもしくは就活サイト上に出た求人情報から自分の希望・プロフィールに当てはまるポストに応募。
2. 求人情報に当てはまるポストがない場合、希望する組織に希望するポストを指定して応募。
フランス語ではCandidature spontanée、英語ではVoluntary application、Open applicationと呼びます。
他にも、就活サイト (ex. https://www.apec.fr) もしくはオフィシャルソーシャルメディア"LinkedIn"を通して、採用担当者から個人的にオファーを受けることなどがあります。
特徴としては、
・第一選考の書類審査は、履歴書(CV)と動機書(lettre de motivation)によって行われる。
履歴書は記入すべき基本要素・構成はパターンがあるものの、自分でデザイン・配色ができ、写真も笑顔で自然体なものが好まれます。動機書も応募先の組織が決まったものを与えることは稀です。また、職種や組織によっては動機書の提出を求めないところもあるようです。
・面接は1度で終わることが多い。が、近年、日本のように面接による選考を3回行う企業もあり。
・求人は1つのポストにつき1名のみの募集であることが多い。
・最終学歴となる学校での専攻分野のポストに就くことが基本とされている。
ex. マーケティングのポストであれば、マーケティング専攻。もしくは、途中採用(転職)の場合は他のポストで採用時にマーケティングの実用経験ありなど。
・無期限雇用(CDI: Contrat de travail à Durée Indéterminée)よりも有期限雇用(CDD: Contrat de travail à Durée Déterminée)の求人の方が多い。
ちなみにCDDの期間は4ヶ月〜3年と、プロジェクトなどにより様々。その後CDIに切り替わる可能性があるものもあります。
最後に挙げた2点については、マイナスに捉えられがちですが(私も始めはそうでした)、ある特定のプロジェクトに関わるなど実践的な仕事に就きたい方にはCDDはぴったり&CDDで職歴・スキルを得ることで長期的には多様な職歴・計画 (projet & parcours professionnel)に繋げていくことができます。
LinkedInの活用
日本では使用している人がまだ少ないと思いますが、こちらでインターン探し・就職活動をする際には大半の学生が利用しています。同じ専攻の卒業生のプロフィールから、自分の専攻ではどのようなポストに就けるのか、キャリアをどう積んで来たのかを参考にしたり、自分の分野にはどのような組織が存在するのかを研究することが、イメージアップと自分のレベルにあったポストを見つけることに繋がります。
私は、日本では本格的な就職活動をしたことがないのですが、就職説明会などを聞いていても、「どのような企業が存在していて自分にはどのようなポストが合っているのか」を知る方法がわからずにいました。そのような就活の基盤的なアプローチについて、フランスでの就職活動を通して見つけたヒントを少しずつ共有していきたいと思います。少しでも同じ境遇にいる方のお力になれば幸いです。また、他の方法などをご存知の方は、是非シェアしていただけると嬉しいです。
それではまた。
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