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#9 愛にふれるたび

書く習慣1か月チャレンジ
DAY9【最近泣いたこと】



1か月チャレンジに早々敗れた。
ただ。言い訳みたいだが、絶対に毎日書くとは決めてない。三日坊主だって7回繰り返せば1か月だ。
やることに意義がある。…そう信じている。

なぜ最近書けなかったかというと、子どもの寝かしつけ後の貴重なフリータイムをドラマ鑑賞に使っていたからだ。

夫が貯めたポイントが有り、NHKの配信サービスが観れるプランに今月入っている。

透明なゆりかご

主演・清原果耶×脚本・安達奈緒子さんのタッグの代表作はなんといっても朝ドラ「おかえりモネ」だ。

昨年の朝ドラは果耶ちゃんのモネも、萌音ちゃんのカムカムも素敵な作品で個人的にしあわせな一年だった。

こちらも語り出したら止まらないほど言いたいことはあるけど、おかえりモネの世界観はとても澄んでいて美しくて…凄く好きだったのだ。

そんな雰囲気そのままの「透明なゆりかご」
ちょうど妊娠していた2018年に放送されたもので、観たいと思っていたドラマだ。

似たような産科のドラマ「コウノドリ」も大好きな作品だが、こちらはアオイちゃんという看護助手の女の子が主人公。

全10話で構成されているのだけど毎回慈愛の日々という曲が流れる。

毎話、一番苦しかったり切なかったり幸せだったり…涙が溢れる瞬間にこの曲が流れてくるわけだ。

望んでいなかった妊娠から産まれた子どもを、初めて母親が愛しいと思えた瞬間だったり。
妊娠後、愛する夫が予期せぬ事故で亡くなられたママの出産だったり。
母になることへの不安に押しつぶされそうになる妊婦たちの心境を表したり。

音楽的には、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰとただの単調な和音進行なはずなのに。どうしてこうも心揺さぶられるんだろう。


母の愛

中でもひとつ。おいおいと嗚咽するほど涙したエピソードは、若くして子どもを授かった少女の話だった。

無責任な彼氏は逃げたのに子どもを産みたいという少女。両親は諦めるように何度も説得するけれど、「きっと彼氏が帰ってくる」と信じきり、絶対に産むときかない。

見かねた少女の母親は産むことを認めるけど、その後の健診にも娘1人で行かせるようにするし、出産も立ち会いを断り廊下で待ったり。心を鬼にして娘を見守る強い強いお母さん。

ほんとは娘のことが大好きなのに。心配でたまらず側にいたいのに。
娘の自立を願い甘やかさず、あえてと自分を律し距離をもって見守る姿に涙が止まらなかった。

無事の出産を経たものの数ヶ月で、見守っていた母親は急な病気で亡くなってしまい、残された少女はそこで改めて愛に気づく。
気づいたからこそ、その後帰らないパートナーにも負けず強く赤ちゃんを育てる決意をした。


母親の愛って言葉にできない。

あらすじを書いてみても、なんかうまく表現できないや。だって想像をはるかに超えているのだ。

自分が親になって、やっと知ることが多すぎる。
頭では分かっていたつもりだったけど、子どもってこんなにも大切で愛しい存在なんだと実感するばかり。


泣いてしまう理由

大きな愛を感じるたびにわたしの目は潤む。

産科にはとてつもないドラマがある。
順調なお産も、そうでない場合も…。
誰にでも起こり得る命懸けのドラマだ。
決して他人事にはできない。

今日も母の愛に包まれて、誰かがどこかで産まれている。
…そして今日も家族の愛に包まれて、誰かがどこかで死んでいく。


世界は生きると死ぬに溢れているのだ。


どうかどうか今日この日も、お産に挑む人たちが無事に赤ちゃんと会えますように。
産まれてきた子どもたちが健やかに成長していけますように。
妊娠を望む人望まない人。全ての人が知識を持ち、それぞれの希望を叶えることができる世界がきますように。


すべての生命に優しい、愛に溢れた世の中になりますように。

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