ハンディを持つ息子がコロナに罹り、要介護の義母を抱えているのに、私も陽性者となった日からの療養記録②

9月9日(金)療養2日目。
平熱。喉の違和感はほとんど無い。少し話すと出るという程度まで、咳の症状も落ち着く。

息子も同じような感じではあるものの、カレンダーを見ながら「まだ休まなきゃ行けないのか…」と、顔を伏せながら落ち込み始める。
親子共々、確実にメンタルがやられ始めてる。

これじゃいかん!
このままじゃ共倒れになってしまう!

息子に分かりやすい言葉で伝える。

私達が今、病気を治すために休んでいられるのは、たくさんの方々の協力があるから。
お父さんと〇〇(娘)が、家のことも、ばあちゃんのことも全てを引き受けてくれているから。
しっかり休んで、元気になることが何よりも大事。
気持ちがしぼんでいると、治るものも治らないから、不安な気持ちはそのたびにお母さんに電話して来なさい。いつでも聞くから。
そして元気になったら、お仕事また頑張ればいい。
今回支えてくれたみなさんに感謝の気持ちをちゃんと伝えようね。

分かってくれたかな。
とりあえず、母が怒ってる訳じゃないってのは伝わった様子。

朝食後、何やら廊下が騒がしい。
息子が発熱した段階で、デイケアの利用を停止していた義母。
義母が娘に「シャンプーして欲しい」と訴え、娘が「私、濃厚接触者だからばあちゃんに触ってはいけないって言われてるから出来ないんだよ、ごめんね」と答えている。
「じゃあ!自分で洗面台で洗うから!!」キレ気味に義母が言った。
いや、無理だから。
自分で立ち上がった姿勢をキープ出来なくて、タオルも自分で絞れないアナタ、絶対無理だから。

ドア越しに声を張り上げる。
「お義母さーーーーーん!!
ご不便かけて、ほんっとうに申し訳ないんだけどね!!!
お義母さんがもし転んでも、今は誰も助けてあげられないの!!
だから、まずは安全を確保して欲しいです!!!
しばらく辛抱してください!!!!
ほんっっっとうにごめんなさい!!!!!」

悪いのはコロナのはずなのに、ことある毎に謝り続けなきゃならない罹患者。
こりゃメンタルやられて当然だわ。
「はい、わかりました」
義母の不機嫌極まりない返事が、さらに追い打ちをかける。

毎朝義母のクリニックから掛かってくる健康確認の電話。
私が発症した時点で連絡先は夫に切り替えたはずなのに、何故か私のスマホが鳴る。

「会えてるはずがないので、義母の様子なんて聞かれても分かりませんよ」
そこまで言ってやっと間違いに気づいたらしい。
連絡とか横のつながりとか、一体どうなってる???

その流れに沿った感じの呆れた案件発生。
クリニックから夫に「そもそもどなたがいつから発症されたんですか?」との電話が入ったのだそうだ。今頃??
しかも「こちらはお孫さん(息子)のお電話でしたっけ?」ときたもんで。

もともと怒りの導火線がかなり短い夫。
ぷっちーんと、ついに弾けたらしい。

「息子が感染疑いの段階から、嫁が逐一報告してるはずだよね??
ちゃんと相談してきたよね??
記録してないの??
嫁の話、ちゃんと聞いてました???
そしてオレ、孫じゃないけど。
息子だけど!!!!!」

女性のナース相手に、バカにすんなよ!くらいの勢いでついついキレてしまったそうだ。
夫のキレ方に免疫がない方は、さぞかしびっくりしたことだろうと思うけど…まあ、そちらも悪いよね。
ナースの名前を聞いて、若干「夫、よくやった!」と思ってしまった私。
(この方には私も過去いろいろ嫌な目に遭わされている)
夫婦そろってどうしょうもないなw

嫌な人の事ばかり書いてもきついので、ありがたかった事も記しておく。

嫌な思い、辛い思いものすごくたくさんしているけれど、
それ以上に多くの友人からの励ましのメッセージや温かい支援に、本当に救われている。
みなさん 本当にどうもありがとうございます!!

嫁いできた当時は友達もいなくて、頼れる人もいないこの土地で孤独を感じながら生きていた私が、四半世紀以上の時を経て、こんなに助けてくださる存在に囲まれて今この状況のもとでも暮らせていること、本当に感謝しかありません。このご恩は一生忘れません。

元気になったら、大好きなみなさんに早く会いに行きたいです。


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#要介護の義母 (陰性)

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