ギリシャのサントリーニ島で野良犬に噛まれた話
大学4年生の時、幼馴染と卒業旅行で
ギリシャ3日間→エジプト2日間のツアーに参加した。
ギリシャ3日目は、丸1日自由行動の日だったので、サントリーニ島へ行ってみることに。
サントリーニ島は、死ぬまでに一回は行ってみたいと思っていた場所。
アテネから日帰りで行けるなんて思ってなかったから、自由時間を使ってサントリーニ島に行こうとは思っていなかった。
ところが、調べてみるといけるっぽいぞ?
ってことが分かったので、ソッコー航空券を購入。
サントリーニ島を観光した日はたしか月曜日。
月曜日は、ほとんどのお店が定休日らしくて、
観光客はほとんど居なかった記憶がある。
私たちは運が良かったみたいで、
レストランにもお土産屋さんにも入れた。
全くと言っていいほど人が居ないもんだから、誰にも邪魔されずに写真を撮れて、観光できて、
「あ〜私はなんてついてるんだ!」
「私たち強運すぎるでしょ!?」
って何度も思ってルンルンだった。
しかし旅の中盤、
私は中型の黒い野良犬にふくらはぎを思い切り噛まれたのだ。
「え、噛んできたの野良だよね。。
狂犬病。。持ってたりしないよね。。」
もうその時から狂犬病しか頭になくて
どうしようどうしようとパニック状態。
本当はね、すぐに病院に行くべきなんだけど、
次の日は待ちに待ったエジプト入りが待ってる。
「もし病院行きなら、エジプトは諦めることになるだろうな。。」
と思った。それは絶対に絶対に許せなかった。
「結構ガッツリ噛まれたけど、
犬の毛並みは綺麗で狂犬病は持ってなさそうだし、流血はしてないし、消毒すれば大丈夫か!」
って結論に至り、噛まれたところに手ピカジェルを塗り込んだ。
(狂犬病を持っていたら100%死にます。
私みたいなこんな馬鹿な真似しちゃダメだよ?)
当たり前なんだけど、これを母に伝えたらブチギレ。言おうか言わないか迷ったんだけども。。
それでも、エジプトに行く意思は固かったので、
入国・観光してしっかり楽しみました。
日本へ帰国後、すぐに検疫へ行って事情を説明。
「何ですぐに病院へ行かなかった?」
「狂犬病はほぼ100%死にます」
なんてことを言われました。反省。
発症のリスクは低そうだけど、
念のためワクチン打ちましょうってなった。
しかし、ここからまた色々とトラブルが。。
空港の検疫で1回目のワクチン打てると言われたのだけれども、保険証を持ってなかったので打たずに帰宅。
そのかわりに、狂犬病ワクチンを扱ってる病院のリストをもらった。
自宅に帰って、リストの病院へ電話して予約を取ることに。
1件目、2件目。予約不可。
え?どこの病院も断られるんだけど?
狂犬病のワクチンはありませんと。
じゃあリストに載せとかないでよ💢
ってちょっとイラッとした。
3件目。また断られた。
ワクチン打てる人がいないと。
「あ、でもちょっと待ってくださいね。」
♪〜保留〜♪
「やっぱり明日来てください。接種できます」
奇跡が起こった。
受け入れてくれる病院が見つかった!
自宅からその病院まで、片道1時間以上かかるけどもまあ仕方ない。命には変えられないもの。
狂犬病のワクチンは、
打つ回数・間隔が決まっているから
守らないと効果がなくなってしまう。
3回目のワクチンの日はイギリス旅行を予定。
困った。ワクチンを打つことができない。
私は何としてでもイギリスに行きたいのだ。
絶対譲れない。
このことを母に伝えたらブチギレ(2回目)
「イギリスなんかより命の方が大事にきまってるでしょ!キャンセルしなさい!行かせないよ!」
分かってるんですよ。。
でも、航空券も宿も既に支払い済みで
キャンセルしたら戻ってこないし、
楽しみにしてたし。。
何より一緒に行く友達にも迷惑をかける。
大泣きして訴えても
母は「行かせない」の一点張り。
(当たり前ですね。普通行かせませんよね?
そして私はまったく反省の色がありません)
はあ、この先どうしよう。
ちょっと大袈裟だけどこのぐらい絶望的。
とりあえず、主治医に相談してみることに。
「3回目のワクチンの日に、イギリスに行かなきゃいけないんです。どうしたらいいですか?」
「じゃあ、イギリスで打ってください。
日系の病院あると思うんで。」
めっちゃホッとした。。
イギリス旅行諦めなくて済む。。
私のワクチンスケジュールはこんな感じにまとまった。
無事、イギリスにも行けて、ワクチンも打てた。
ワクチン費は、日本円にして4万ちょっと取られたけど、なんとこれも保険が下りたのだ。
ラッキー!
ちなみに保険は
エポスカードの自動付与の保険だよ!
なんかまあ色々あったけど
なんか私、最終的にはついてる女っぽい。
トラベラーのみんな、海外でのトラブルには気をつけようね。
↓私の足に噛みついてきた奴(黒犬)
↓噛まれた跡
おしまい
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