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私の人生を変えたゲーム⑥

「桃太郎伝説」 略称「桃伝」1987年発売のソフトです。
作者はライターさくまあきらさん、キャラデザはイラストレーター土居孝幸さん、サウンドはサザンオールスターズのベーシスト関口さん。

文字通り、桃太郎が鬼退治に出かけるというところから始まります。(おばあさん、せめてきびだんご3つぐらい持たせて…泣)鬼退治が目的のゲームなので、〇〇のオニという名称の敵が多く出てきます。そうでない敵ももちろんいますが。

道すがら、お供のイヌ、キジ、サルが加わりますが、あくまで「お供」なので、毎回戦闘に加わってくれるわけではなく、たまにイヌが敵に噛みついてくれたり、キジがつついてくれたり、サルが引っ掻いてくれたりすることもありますがこれは本当に運です。

ゲームをすすめていくと、三年寝太郎でおなじみ寝太郎が橋の真ん中で寝ていてどいてくれなかったり(これは「ひむろのけずりひ」というアイテムで起こせますが)これを手に入れるには「氷の塔」にいる「しこめ」を倒さないといけないのですが、途中で手に入る「灼熱の弓矢」でも勝てなかったりします…わりとひどいゲームですよね(泣)

けど「灼熱の弓矢」はわりと便利なアイテムで、のちにいく「ほほえみのむら」一帯にいる敵は通常の刀攻撃が通用しないので、稲妻の術か灼熱の弓矢でやっつけられたり、「びろーんの森」に出現するびろーんを一撃で仕留めることもできるので、わりと私は終盤まで持ち歩いていました。(びろーんはレベルあげに最適な敵なので、私はここで最高レベルまでレベリングしました)

途中で立ち寄る「ほほえみのむら」はみんながダジャレ、ギャグばかりを言っていて、売り物もまともなものが売っていません(笑)ひどいゲームですよね(笑)けど大人になった今では、ここでほっとひと息つくのもいいなあと思えるようになりました(⁠^⁠^⁠)

ちなみに「ほほえみのむら」では仙人から「放屁の術(オナラです笑)」を10000両払って教えてもらえます(笑)一見、無駄なように思えますが、この術がクリアに大きく関係してきます。ひどいゲームですよね(笑)

術は回復系、攻撃系、ドラクエでいうところのルーラ(飛燕の術といいます)を、それぞれ仙人たちから教えてもらえます。きんたん、まんきんたん、ろっかく(会心の一撃が必ず出ます)いなづま(通常攻撃が通じない敵に当てると効果あり)だだぢぢ(最強の攻撃術)など。

桃太郎は鬼退治と同時に、5つの宝を探すことも目的で、どうしても最後の1つが見つからず、私も「?」と首を傾げ、キジも(キジは宝を探す能力があり、桃太郎に教えてくれます)「希望の都」で、料亭の近くでキジが教えてくれるも見つからず、ずっと希望の都内をうろうろしていました。

そんなある日、誰かが「希望の都でフグ料理食べた?」と言っていて、私はそれだ!とゲームを立ち上げ、フグ料理を食べ、桃太郎は死んでしまいました…()

一応、生き返るのですが、神主さんからは「しっかりせい!!ももたろう!!」とお叱りを受け(フグの毒に当たったのにこの仕打ちw)料亭の主人が桃太郎へのお詫びにと、料亭に伝わるお宝をくれました。これで5つの宝が揃いました。(途中、寝太郎の村で、スリの銀次にお宝を盗られたりして酷い目に遭いましたけどね)あとは鬼ヶ島へ行って、閻魔大王を倒すのみです!

鬼ヶ島へ渡るには「勇気の剣」が必要なのですが、竹取の村で光ってる竹を割ると出てくるので、これであとは打ち出の小槌、こうがしゃの玉など回復アイテムを持てるだけ持っていけば閻魔大王と対峙できます。

鬼ヶ島へ渡る岬へいくと、勇気の剣が輝きだし、鬼ヶ島へ渡る道が「十戒」のように割れ、そこを渡ってダンジョンへ行きます。

閻魔大王と対峙すると、今まで倒してきたオニたちをすべて倒さないといけなくなります。拒否権はありません。ひどすぎる(泣)

全て倒すと今度は閻魔大王と一騎打ちです。オニたちを倒すだけでももうすでにへとへとなのに閻魔大王…ひどい(泣)

普通に刀攻撃だけしてたら勝てないので、ひたすらろっかくの術で会心の一撃、閻魔大王もこうがしゃの玉で回復しているので、もたもたしてはいられません。こちらを凍らせてくることもあるので、カイロを装備していました。私は終盤までずっとカイロは手放しませんでした。

ときどき、イヌ、サル、キジが加勢してくれるのも有難かったです。ただやはり攻撃系の術は放っても効いてくれないので、ひたすらろっかくの術で応戦するしかありません。

そうこうしていれば、閻魔大王には勝てます。そして晴れてED、月へ行ってかぐや姫に月の水晶をもらえます。「愛と勇気を忘れそうになったら、月の水晶を夜空にかざしてほしい」と言われ、地上へ帰ります。

そしてEDロールです。さくまあきらさんからのご挨拶、制作スタッフ等の紹介。ドラクエは正統派RPGですが、桃伝はところどころにクスっと笑えるような要素がふんだんに盛り込まれていて、大地に「アホ!」と書いてあったり、貧乏神や天邪鬼(天邪鬼のモデルはおそらく、鳥山明先生の担当だった鳥島さんと思います)など憎めない敵キャラも多数、温かみがあって笑いもあるのは桃伝かと思います。昔話、人物もたくさん練りこまれていて、今プレイしたら子供のころと違った楽しみ方ができると思います。(恒河沙、那由他はお金の単位だとのちに知りました)

プレイしたときはまだほんの子供でしたから、あまり細かいところまで意識して見ていませんでしたが、いま思うと、EDロールが月から地上へ帰る牛車に乗っていくところだったのですよね。この演出はちょっと洒落てて、さくまさんならではの遊び心が入ってて素敵だなと感じます。

ちなみに、ドラクエの堀井さんとさくまあきらさんはご友人、キャラデザの土居さんは堀井さんの大学の後輩にあたるそうです(堀井さんの著書「虹色ディップスイッチ」の挿絵も土居さんが描かれてましたしね)さくまさんはゲーム制作のお話がきたとき堀井さんに相談されて「大丈夫だよ、わしが作れたんだから」とかる~いノリで返事されて、ゲーム制作を引き受けられたのだとか。

そして桃太郎はおじいさんおばあさんの家へ帰り、めでたしめでたし、で終わりです。やはりEDは胸熱ですね。

やはり桃伝の根強いファンは多くいたようで、のちにスーファミでも出ましたし、私もプレイしました。Switchの後継機種でも出ませんかねー。

その後、桃太郎電鉄はたくさん出ましたね。桃鉄は友達を大勢呼んでワイワイ騒ぎながらやらないと面白くないので、桃鉄は暇ができたらですね。私はキャラデザの土居さんの絵柄が大好きで、ああいう生き生きしてて、且つギャグ要素も入った可愛らしい絵が描けたらといつも思っています。

桃伝、桃鉄シリーズ、いまでも大好きです(⁠^⁠^⁠)



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