「NewSchool1周年イベント」で目指したもの
その昔(といっても1年半くらい前)私の敬愛するメルカリの友人が大きなイベントを終えたのち参加者の熱に動かされて翌日出社してnoteにその時の感動をつづったことがありました。
私もそのイベントに参加していてとても良いイベントだと思ったし、参加者としても一友人としてもとても感動したことを覚えています。
そしてまさか自分がそれを追体験することになるとは思いませんでした。
「NewSchool1周年イベント」
NewsPicksNewSchool(https://newschool.newspicks.com/)の1周年を記念して実施されたイベント。当日は総合MCをしていたのでその印象が強い方が多いとは思いますが、実は裏で総合プロデュースも担当しており、プロデューサーとしていろんな念いを込めたイベントだったので記録として久々にnoteに記すことにしました。
1.はじまり
もともと私は「記念イベント」を仕掛けるのが好きでいろんな販促キャンペーン企画等、過去にも実施していたのもあり特に誰にいわれずとも今回も2月の時点でやりたいと上申はしていました。
それから正式に担当させていただくことになったのが3月下旬~4月上旬のこと。
そこから想像もしなかった怒涛の3か月が始まりました。
前例のないゼロイチは楽しいけど全てが手探りでしんどい。前田鎌利先生のよくおっしゃっている「たのしんどい」日々の始まりでした。
2.どんなイベントにするか
企業がイベントを実施する目的はいくつかに分類されます。
私は基本マーケ畑の人間なのでこのイベントを通じて
・顧客との関係性構築(ロイヤリティアップ)
・ステークホルダーとの関係性強化
・社内インナーコミュニケーション強化(副次的)
するというのはすぐに思いつきました。
また、1周年記念ということでこれまでを振り返りお世話になった皆さまにこれまでの感謝の気持ちを表現はしたいということもすぐに思いつきました。
ただ、過去を振り返るだけでなく2年目、先の未来に向けた会にできないか、そんなことを考え始めました。
一方で私はNewSchoolの卒業生コミュニティも担当しているのですが、コミュニティの方向性をどうするかはこの1年ずっと考え続けていました。
コミュニティといえば「つながり」を作ることが前提となります。
でもつながるだけでよいのかどうか。
例えばただ卒業生をつなげるだけならやる気さえあれば誰でもできる。
実際、前身であるNewsPicksアカデミアのゼミの卒業生をつなげてコミュニティ化することは私個人でもやっていたりします。
あまたあるコミュニティの中でNewsPicksのスクールNewSchoolがコミュニティを手がけることの意義はなんだろう。
そこで思い出したのがNewSchoolをそして卒業生コミュニティとしてどのような「場」にしていくのか、NewsPicks本体のコミュニティをずっと手がけられた後、立ち上げからNewSchoolにいらっしゃる先輩社員、古屋さんと幾度となく話していたこと。
それは「NewSchoolから将来のビジネスを担う人材を輩出したい」という念いでした。
それこそが経済メディアであるNewsPicksの中でSchool事業を担うNewSchoolの卒業生コミュニティの存在意義があるのではないかと。
それをどうやって実装するのか、ずっと考えていた念いを実現するのに1周年イベントはちょうど良いチャンスだと思いつきました。
そこでイベントのコンテンツ内容は卒業生の方の中でその後目覚ましい活躍をされている方を発掘し表彰すること、いわゆるピッチコンテストのようなコンテストをメインとして実施することにしました。
これにより卒業後の皆さんの活動・活躍にスポットライトを当て、NewSchool生、NewSchool卒業生の目指す最高峰となる象徴を作り、卒業生コミュニティのベクトル、方向性にしたいと思ったのです。
地球上どこにいても光り輝いて見える北極星のように。
その北極星を発掘するコンテストをNewSchoolアワードと名づけました。
3.NewSchoolアワード
そして実施することになりましたNewSchool卒業生のプレゼンコンペ「NewSchoolアワード」。
NewSchoolのコンセプトである「学ぶ・創る・稼ぐ」を最も体現している卒業生に送られる賞です。
これをどのように審査してどう表彰するか。
NewSchoolとしてこのようなアワードを実施するのは始めてで試行錯誤の連続でしたが、NewSchool校長の佐々木さんはじめ、明石ガクトさん、干場弓子さん、櫻田潤さん、前刀禎明さん、斎藤祐馬さん、といった豪華な審査員の皆さまにアドバイスいただきながら、事務局メンバーに助けられながら、なんとか形にすることができました。
アワードを推進しながら改めてNewSchoolのプロジェクトリーダー(講師)陣の皆さんの視座の高さを再認識し、このような方々とご一緒できることは本当に幸運なことだと思いました。
また、アワードにエントリーされた方と事前審査の過程で、卒業生のみなさんの社会課題や地域課題に取り組む姿、NewSchoolプロジェクトリーダーへの感謝の気持ち、NewSchoolへの想いなど熱い気持ちを伺い、感動の連続でこのイベントを成功させたいと気持ちを新たにすることもできました。
4.1周年記念動画
1周年アワードのほか、どうしても創りたいと思ったのが、この動画。
NewSchoolの主役であるプロジェクトリーダーのみなさん、受講生のみなさんのNewSchoolと一緒に振り返るコンテンツがほしいなと思い、制作しました。
高岡さん、遠山さん、山口周さん、干場さん、明石さんというビジネスシーンを代表する豪華なみなさんにコメントをいただけたことはほんとに嬉しかったです。
そして卒業生のみなさんに自分で直接インタビューをさせていただき、卒業後もNewSchoolで学んだことはもちろん、NewSchoolでの出会いを生かし、その後のビジネスに生かしているお話が聞けたこともほんとに心に残っていて運営冥利に尽きるな、と感動しました。
また、この動画自体卒業生の方に制作していただいたのですが、想像に以上に素敵な動画を制作していただき、NewSchoolの卒業生のレベルの高さを改めて実感しました。
5.いよいよイベント当日
当日はプロデューサーの役割に加え、MCという役も加わりました。
本格的なMCは始めてで、最初の挨拶の部分などは緊張で足が震えていたのですが、途中からは佐々木さん・明石さんはじめ、会場のプロジェクトリーダーのみなさんのリラックスされた感じで平常心に戻ることができました。
決して完ぺきなMCだったとは思わないのですが、これまでもちょこちょこ自分で企画したイベントのMCやVoicyという音声メディア番組を配信していた経験などが役に立ってくれました。
あと意外に韓国語を勉強していた時に何百回も練習した「自分で小論文を書く→暗記する→クラスで発表する」という経験が台本を覚えて会場でMCをやることに役に立ちました。
人生ほんとにいつ何が役に立つかわからないと実感しました。なんでもやってみるもんですね。
それにしても台本を覚えるのは最低限でその後現場の状況に合わせていかに会場を盛り上げるかが腕の見せ所になるMC道。
奥が深いなと思いましたし、「場づくり」のプロを目指す身としてはまたチャレンジしたいなと思いました。
一方でプロデューサーとしてイベントの完成度・演出の方法ついては多々反省もあります。
おそらくご覧になっていた方からすると「あれ?」と思うような点もあったのは重々承知しています。
とはいえ、今回のイベントを通じてより良いイベントと映像を創るにはどうすればよいのか、キーポイントはわかったので今後に生かしていきたいと思っています。
ポイントとなるのは
・映像と音声をどう組み合わせるか
・カメラの切り替えのタイミング
・音声の拾い方
・会場での一体感・盛り上がりの作り方(MCと会場のコミュニケーションの仕方、会場の方同士のコメントの仕方)
あたりかなと思いました。
さらにこれをリアル会場とオンラインとつなげる、ってほんと難しい。
今回実はいきなりなかなか難易度の高いことにチャレンジしたたんだって後から気づきました(汗
なのでテクニカルのスタッフの皆さんには多大なる負担をかけたなと反省しています。
この辺の加減がわかったのでこれからはイベントのレベル感とそこにそのくらいのリソースを配分するか、今後はもう少し適切な設計ができるのではないかとも思っています。
イベントプロデューサーとしての力量はまだまだでしたが、ご出演いただいたプロジェクトリーダーの皆さんのさすがの金言続出のコメント力、アワードのプレゼンターの方の熱量、オンライン視聴者の方々の熱い声援のおかげで会としては非常に盛り上がって良い場を創れました。
何より最優秀賞を受賞された西岡さん、新村さんが初代NewSchoolアワード受賞者に相応しいチャレンジ精神と努力と実践の方々で本当に素晴らしかったです。
6.これからに向けての気づき
アーカイブで振りかえりると改善ポイントはたくさんあるのですが、ただ、当初の夢であり目標としていた「NewSchoolから将来のビジネスの担う人材を輩出したい」という念いを実現する場としての第一歩を確実に刻印できたとも思っています。
そのためにはイベント終了後もまだやることはたくさんあるのでこれからも夢に向かって進んでいきたいです。
人が一歩踏み出す瞬間、勇気をもってチャレンジする姿は何よりも尊いと私は思いますし、そんな人を応援したいと思っています。
そのための場を創っていくのは私のライフワークなのですが、私個人ではできないことを、NewsPicksの看板を借りてしか成しえないことをNewSchoolではチャレンジしていきたいと考えています。
たぶん、それが私の自己表現なのだなということに今回気づきました。
それはイベント終了後、校長の佐々木さん、プロジェクトリーダーの櫻田さん、東急の眞明さんのトークを傍らで聞いていて、さらにその続きを櫻田さんとの帰り道にディスカッションしながら気づいたことでもあります。
佐々木さんと櫻田さんのトークテーマは「クリエイターの生き方と独立・起業」という感じのテーマだったのですが、その話の延長線で、クリエイターは「作品」で自己表現するからわかりやすいけど、それ以外の人は例えば「生き様」に美学を見出し、ひょっとすると本人すら自覚せずにそこで自己表現していることもあるのかも、・・・なんてことを色々話していました。
それを後から自分にあてはめてみて、こういうイベントもそうですし、NewsPicksNewSchoolという学びの「場」人材輩出プラットフォームという「場」を創っていくことは私にとってはそれ自体が自己表現なのだなということに気づくことができました。
それはおそらく自分のやりたいことと会社からいただいているミッションが重なっているからだと思います。
そしてその時に櫻田さんが「世の中の人全員に自分を理解してほしいとは思わないけど、この人、という人は自分を理解してほしいんだよね」とおっしゃっているのを聞いて「私もずっとそう思っていたのは別に変じゃなかった」と勇気を得たので(笑)こうしてまた再び、noteを書いて自己表現を再開しました。
7.最後に
個人的にも色々気づきのあった「NewSchool1周年イベント」。
このような機会をいただいたこと、参加してくださったすべての皆さま、そして一緒に頑張ってくれたスタッフのみんなに感謝しております。
何より自分自身、とにかく楽しく充実してました!!それがすべてです。
参加いただいた皆さん、関係者の皆さん、一緒に頑張ってくれたスタッフのみなさんにもそう思っていただけましたらこれ以上の喜びはありません。
本当にありがとうございました。
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