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年齢の近い猫を多頭飼いすると介護の時期も重なる。

腎臓病のAちゃんのことばかり書いていましたが、Aちゃんには同居猫のCちゃんがいました。

Cちゃんは、Aちゃんより2歳年上の、アメリカンショートヘアの女の子。
私の父親の知人のペットショップで売れ残り、仕方なく父親が引き取ったものの、父親になつかず、母親の住む家に引き取られたけれど母親にもなつかず、姉の家に引き取られたけれどなつかず……

結局私の家に来て、私と、拾われたばかりのAちゃんと一緒に暮らすことになりました(^^)

私にはなぜかなついてくれたCちゃん。相性の問題ですかね(^^)

たしかに少し気難しい子で、ペットショップでもあまりご飯を食べなかったりして、子猫の頃は栄養失調気味だったようです。うちにきてからプクプク太りましたが、アメショー独特の大きな体にはなりませんでした。

Aちゃんがまだ子猫だったので、Cちゃんのが大きかったです♡

大人になってからは、AちゃんはCちゃんの倍近い体重に……笑。2匹ともちょっと太り過ぎでした。

そんなCちゃんですが、だんだん年を重ね、次第にお年寄りになっていきました。当たり前ですよね。それでも、血液検査も問題なく、病気もしませんでした。歯肉炎になって抜歯はしましたが。

あ、あと、ソファーで爪を研ぐので、研げないようにツルツルしたもので覆ったら円形脱毛症になってしまったことがありました。すぐにツルツルを撤去し、ソファーは諦めました。円形脱毛症は治りました♡やっぱり繊細な子なのです。

そんなCちゃんが突然歩けなくなったのは、17歳のとき。Aちゃんの腎臓病が発覚した2ヶ月後でした。

後ろ足が立てなくなり、前足だけでバタバタと這うようにしか歩けず、病院に行っても「年齢的なもの」と言われ、「気休めにしかなりませんが」と言うビタミン剤をもらいました。液体で、すごく不味そうにしたので、数回しかあげませんでした。

急に後ろ足が立てなくなって歩けなくなったCちゃん。腎臓病のAちゃん。

当たり前のことですが、年齢の近いペットを多頭飼いしている場合、介護や看病が重なることがあります。ペットもいつか年をとる。同じ時期に介護が重なることもある。その覚悟をしなければ、やはり多頭飼いはしてはいけない。そう実感しました。

Cちゃんは、歩けなくなってから自分でご飯を食べに行かなくなり、おトイレも行けなくなり、私が口元にご飯を持っていったり、シリンジで給餌したりしました。おトイレは抱いて運んで行けば、おトイレでしてくれました。粗相はなし。レディですからね♡

幸い、私は専業主婦で時間はありました。Aちゃんの看病も、Cちゃんの介護も、しっかり時間を使えたと思います。

仕事しているときだったら厳しかった。改めて思いました。

床に滑り止めシートを張り、Cちゃんが這って動けるようにして、階段には万が一登ってしまうことがないように柵を設置。

Cちゃんは、少しずつおとなしくなり、少しずつ食べられなくなり、少しずつ動かなくなり、私と夫の2人に見守られて、静かに永眠しました。

歩けなくなってから2ヶ月でした。自由に動けない時間が2ヶ月で済んだこと、安らかな最期だったこと、痛みや苦痛がなさそうに見えたこと、見守って看取れたこと……。やってあげられることはやってあげられた気がしました。そう思うことで、自分をなぐさめているのかもしれません。

Cちゃんは、最期まで美しいレディーのまま、今はお骨になりました。

AちゃんとCちゃん。
若い頃は、年も近かったし、仲良く元気に暮らしていましたが、同じタイミングで年をとる、ということを、多頭飼いするときは考えなければならない。

そのことを強く思いました。

最期まで自分でしっかり面倒をみる。その覚悟をもって、ペットを飼いたいですね。

おわり


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