人生100年時代の清潔ルール

清潔。それは心地よく生活するうえで、そして健康に過ごすうえで、とても大切なことだ。わかっていたけれど、今までの私はそこまで神経質に考えたことはなかった。

たとえば、電車のつり革。私は平気で握っていた。たとえば、スーパーマーケットのカート。私は平気でつかんでいた。たとえば、ファミリーレストランのテーブル。私は平気でカトラリーを置いていた。
それが大きく変わったのは、やっぱり新型コロナウィルスが蔓延してからだ。だいたいの人がそうだと思う。生活スタイルが大きく変化した数年であった。今まで以上に手を洗い、消毒をし、物に直接手を触れなくなった。つり革もスーパーのカートもファミレスのテーブルも。今までの日本で生活していたら、清潔でないことが命の危機に直結するなんて、思いもよらなかっただろう。

もともとがあまり神経質ではない私でさえ、気にするようになった。
そんなコロナ禍でも、今まで以上に去年の年末は清潔に気をつけていた。それはもう神経質なほどに。その理由は、お正月に夫の祖母に会うことになったからだ。夫の祖母とは、コロナ禍になってから会っていない。高齢者に会うことが怖い時代になってしまったからだ。祖母は、なんと御年101歳。介護なしで生活している元気な祖母だけれど、やはりコロナ感染症は怖い。私も夫も、自分のため、というより、お正月に会う祖母のために、清潔に気を付けていたように思う。
お正月は、念のため抗原検査で陰性を確認してから祖母に会った。久しぶりに会えて嬉しかった。高齢者に危険が及ぶ可能性の高い感染症蔓延の中、元気な姿が見られて本当に嬉しかった。

「人生100年時代」なんて言われている昨今。健康に長生きできる人が増えて、元気に年を重ねられることは素晴らしいことだと思う。でも、コロナ禍という未曽有の事態に、若い人たちこそが高齢者を守らなければならないとも思う。自分だけよければいいのではなく、人のためにも清潔を保つ時代になったのではないだろうか。人生100年時代と呼ばれる現代において、必要な清潔はきっと、大切な誰かを守るための清潔なのだ、と改めて実感している。

#清潔のマイルール

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