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混じりっけなしの評価―2023年4月20日

・度を越した金欠で、好きな漫画の新刊を買えずにいる。

・『チェンソーマン』『マイホームヒーロー』『無能なナナ』『鍋に弾丸を受けながら』『住みにごり』『スナックバス江』『血の轍』『一級建築士矩子の設計思考』『邦キチ!映子さん』『でんぢゃらすリーマン』などなど。

・5月には『ハイパーインフレーション』と『ギャグマンガ日和GB』も出る。

・好きな漫画が増えれば増えるほど、間断なく何かしらの続刊が出る。そうなるともう発刊のスピードについて行けない。

・新刊を読むのが遅れれば遅れるほど、それまでのストーリーを忘れていく。読み返せばいいのだろうけど、シリーズが長いとそれだけでも一苦労だ。記憶がぽかんと消えてしまう前に早めに読みたい。早く給料日になってくれ。


・「漫画好きのギャルに好きな漫画聞いたらワンピースって答えてきてがっかり」みたいなコピペをよく見るけど、「え、普通に小林よしのりとか蛭子能収とか」って答えるギャルもそれはそれでどうかと思う。



筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』より抜粋

・kindleで小説を読んでいると、文章の傍らに点線が引かれていることがある。ポピュラーハイライトと呼ばれ、他の多くの読者に「ここは大事だ」とマーカーを引かれているところが強調される仕組みになっているらしい。

・YouTubeの動画にも人気のシーン(リピート再生の多いシーン)がグラフで表示される機能があるが、あれと似たようなものだ。

・ポピュラーハイライトもYouTubeのその機能も、自分にはあまり合わないなと思う。本来自分が決めるべき「ここ面白いな」「ここは含蓄があるな」という気づきが、第三者の多数派に操作されているような感じがする。

・この記事にもあるように、ポピュラーハイライトが引かれている文章に感動したとして、それは本当に感銘を受けたのか、それともみんながいいと感じてるから釣られていいと感じてしまったのか、判別がつかない。同調圧力の場では、往々にして圧力に屈していることに気づきにくい。特に周りの目を気にして生きている自分のような人間は。

・有名な作品に手を出しにくいのもそのせいかもしれない。みんなが絶賛しているものを観ても、それによって生まれた感想が絶対的なものなのか、外的要因に影響されたものかが分からない。

・「みんな面白いと言ってるから同調しとこう」で面白いと思うかもしれないし、「あえて逆張りしておこう」という邪心がつまらなくさせてしまうこともある。だから進んであまり有名じゃなかったり流行を過ぎた作品に触れ、本当の自分だけの感想を抱きたいのだろう。

・でもマイナーならマイナーで「誰も知らない作品を絶賛してる俺かっこいい」がノイズになって、正当な評価ができない可能性は十分にある。難儀なものだ。

・自分の中だけで精製された純度100%の感想というのは、この世に存在しないのかも知れない。


・【推しの子】EDも超カッコよかった。アイドルが題材だし現実のアイドルグループの楽曲を起用しそうなところを、まさかの女王蜂というセンスの良さ。惚れ惚れする。これだけは純粋な俺だけの感想。

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