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euphoric field──2024年2月21日
リモートワークであった。リモートワークは素晴らしい。
まず出勤する必要がない。2時間は余分に寝られるし、満員電車でアバラが折れそうになることもない。
次に昼休みにベッドに横になれること。弊社は小さいオフィスゆえ、仮眠室なんて大層なものはない。休みたければ、椅子の背もたれに体重を預けるか、机に突っ伏すかの二択である。学生時代ならそれでもよかったが、30歳になんなんとする男がそんな態勢で30分でも仮眠しようものなら、腰は曲がり、首は痛み、足はむくみ、草木は枯れ、大地は割れ、海は干からびてしまう。
それがリモートワークでは我が体温で暖まった気の置けないベッドに体を沈めることができる。あゝ、なんたる幸福。私のeuphoric fieldがここにある。忘れたくない想い、ありますか?
そして何と言っても、YouTubeを見ながら仕事ができる。オフィスでも音楽ぐらいなら聞いていても何も言われないが、自宅でなら面白い動画を見て大笑いしながらExcelを入力したり、ミュージシャンのライブ映像を見て大熱唱しながらSlackに返信することもできる。何でも思うがまま。自由を我が手中に。
ちなみにこの日は以前友人にオススメしてもらった五月雨空也というVtuberの人狼配信を見ていた。
サムネのとおり7人(?)ぐらいのクセツヨなメンバーで進行していくのだが、驚くなかれ、中の人は一人である。つまり1人7役で人狼なり狂人なり占い師なりを演じ分けているのだ。
こんなの頭がおかしくなるだろと思ったら、やはり配信の方でもキャラごとの役職を完全に忘れたり数分前の発言と矛盾することを言ってしまったり、グダグダに次ぐグダグダで腹を抱えて笑ってしまった。今年に入って一番笑ったかもしれない。視聴者のコメントも秀逸で、「一体誰が人狼なんだ…?」という発言への「全員狂人だろ」というコメントが最高だった。
でも冒頭こそその奇異な光景に圧倒されるばかりだったが、だんだん視聴者も慣れてきて、終盤では普通の人狼配信みたいに誰が黒幕か本気で推理し始めたので面白かった。コメントでもほぼ見逃されていた、「人狼でなければ絶対に知り得ない情報」をポロッと漏らしていたのに自分だけ気付いたときは快感すら覚えてしまった。くやしい。
こんな風に仕事中に大笑いしたり前のめりで熱中したりできるのもリモートワークの特権、醍醐味である。
リモートワークはいいぞおじさん「リモートワークはいいぞ」
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