日記 読みやすい タメになる──2023年5月17日

・メガネをおでこに掛けた爺さんが「めがねめがね」とあたふたするのはギャグ漫画の世界の話だと思っていた。

・先ほど、帰り道に音楽を聞こうとブルートゥースイヤホンのケースを開けたらイヤホンが入っておらず、すわ会社に忘れてきたか!?と心臓を高鳴らせたら、すでに両耳に装着していた。

・どうやら俺はギャグ漫画の住人らしい。


・『サウナ東京』というサウナが赤坂にオープンした。このシンプルな店名には、ある策略が込められているらしい。

・前提として、サウナ好きは旅行に行くと、旅先の有名なサウナを調べる。それが例えば東京旅行だった場合、なんと検索するだろう。大抵の人は、「サウナ 東京」と調べるはずだ。

・そう、サウナ好きの調べる検索ワードが、店名と全く一致するのである。すると何が起こるのか。

・グーグルは検索意図に最も合致するサイトを上位に持ってくる性質がある。「サウナ 東京」と調べれば、東京にあるサウナを知りたいんだな、あわよくば行きたいんだなと解釈し、「東京にあるオススメのサウナ10選」みたいなサイトを上位に表示する。

・だが、それを上回るのが指名検索だ。マクドナルドと検索すればマクドナルドのホームページが表示され、東京芸術劇場と検索すれば東京芸術劇場の情報が出てくる。固有名詞を入れるとその情報がいちばんに表示される。もはや当たり前といえるこの原理を、サウナ東京は利用した。

・つまり、一般的な検索ワードをそのまま店名にすることで、グーグルに指名検索と勘違いさせ、オープンしたてのお店ながら競合性の高いワードで上位表示を実現してしまったのである。これはすごい。ネーミングした人はよほどSEOに精通している人物だろう。

・というか、この手法を今まで誰にも使われてなかったのがスゴイ。しかも残り46都道府県すべてで応用できる。発想の転換というか、すごい発明だ。

・他の業態でもこういう手法を使えないだろうか。「伏線回収小説」という小説を出すとか、団員を募集してる演劇グループが劇団名を「劇団 募集」にするとか。『放送禁止』や『トリニクって何の肉!?』などの番組名も、似たような考えのもとに付けられたのかな。


・じゃあこの日記も検索で引っかかるようなタイトルにしておこう。

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