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本好きより本が好きな人―2023年4月25日


・昨日のリベンジで片栗粉を買い、唐揚げを作った。昨日とは大違いの出来栄え。やはり唐揚げの肝は片栗粉だ。

・焼き肉のタレに一晩漬けただけの鶏肉だったから、薄味ではあったが、料理に成功したという思いが調味料となり、とても美味しかった。

・これで揚げ物童貞は卒業したが、まだチャレンジできていない調理法はある。フランベとか、蒸し器とか、三枚おろしとか。どうせだったら色々と挑戦してみたい。


・DMMが初回購入限定90%OFFクーポンを配布していたので、前々から気になっていた沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』と梨『かわいそ笑』を買った。

・仕事帰りの電車で『ブラッドハーレーの馬車』を読み始めたが、これは電車で読むものじゃないぞと思い、三話あたりでそっとスマホを閉じた。ツラくなる漫画(鬱漫画という表現は嫌いだから使わない)とギャグ漫画は電車で読むべきではないと、『四丁目の夕日』と『ギャグマンガ日和』で痛感している。

・それこそ揚げ物と同じように、この年になるとキツい描写のある作品が見れなくなる。中高生の頃は目を爛々と輝かせながらそういう作品を漁っていたけど、そして今でも興味は引かれるけど、食べた後に決まって後悔する。

・誰も死なない、誰も傷つかない、ちょっと泣いたり怒ったりはするけど最後は全員が笑って終わる、そんな白身魚のソテーみたいな作品が恋しくなる。

・でも逆にあっさりめの作品が続くと、急に二郎系ラーメンみたいなドギツいので自分を陵辱したくなるから不思議だ。で、結果、路地裏でうずくまる。


・みくのしんさんの読書記事は良い。世の読書好きより本を楽しんでいて、羨ましい。

・「つき当たりの風景」という表現に感動し、「薄ら寒い海」に良平の不安を読み取り、何気ない一文に笑ったり涙したりする。なぜこんな読解力が高くて感受性豊かな人が読書苦手なのだろう。宝の持ち腐れにもほどがある。

・走れメロスもトロッコももちろん読んだことはある。しかし、みくのしんさんの感想を通すと、物語の解像度がニ段階ぐらい上がり、気付けなかった細部の巧みさに気付ける。名作の名作たる所以が理解できる。とにかくスゴイ。

既読のかまどさんが「爪先上がり」の意味を知らなかったことについて

・かまどさんの発言にもあるように、自分は物語の大筋だけをなぞり、細かな描写や文章表現をじっくり味わえていなかった。本の向き合い方がなっていない。この記事を読んで、それを強く感じた。

・自分はこれまで、小説を単に映像化されていないだけの物語と捉えていたかも知れない。映画にもアニメにもなってないから、しょうがなく小説で、と無意識に思ってたかも知れない。でもみくのしんさんはちゃんと「文字で綴られた芸術作品」として、大切に受け止めている。本もそんな人に読まれて本望だろう。

・考えれば考えるほど、みくのしんさんにはもっと本を読んでほしいと思う。かまどさんの言うとおり、絶対読書が向いていると思うから。

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