見出し画像

回顧厨―2021年2月25日

昨日に引き続き、半額の刺身と40%引きの酢飯を組み合わせて海鮮丼を作った。だが昨日とは違い、左上に一層輝きを放つものが見えるだろうか。

約1,000円の北海道産いくらである。今日は給料日なので、少し豪勢にしてみた。どうですか、この煌びやかな色合い。逆光で見にくいが、一粒一粒がまるで生命を持っているかのように活き活きとしているではないか。エネルギーのぎうぎうに詰まった魚卵が半額海鮮丼の真ん中に鎮座すれば、きっと器の中が華やかになるであろう。そう思ったのだが、

撮影者のカメラセンスと調理師の盛り付けセンスが皆無なおかげで、給食の残りを一緒の鍋に放り込んだあとみたいになってしまった。言い知れぬ残飯感。ちなみに撮影も盛り付けも私である。せめて明るさがあれば誤魔化せたのだが、我が家のリビングの照明はヒューズが飛んで付かないのだ。もっと光を!

味はむろん美味しかった。いくらは使い切れなかったので、明日も海鮮丼にしようと思う。それと照明も修理しようと思う。


オモコロの音声放送を聴く。2009年に放送されたアニメについてただ語るだけの回。青い花とかかなめもとかクイーンズブレイドとかプリンセスラバーとか、懐かしい名前がいっぱい出てきて脳が一気に中学三年生の時分にタイムスリップした。

にゃんこい!の主人公が上条当麻に似ていたこと。空中ブランコのペニスが常に勃起し続ける男の話に衝撃を受けたこと。化物語にハマり、オタク友達と一緒にまよいマイマイのOPを熱唱しながら「♪その笑顔が目印」の八九寺真宵のポーズを真似して盛り上がっていたこと。なでこスネイク其ノ壹がやべーくらい作画崩壊を起こして2ちゃんねるで「黒駒事件」と呼ばれていたこと(←いまだに覚えてるのは自分だけな気がする)

いろいろな記憶が奥底から沸き上がり、言いようのない郷愁を抱いた。

自分もオタク友達とこういう話で盛り上がりたいが、そういった友人はほとんど、というか全くいなくなってしまった。この語りたい衝動はどこへ持っていけばいいのか。そういうコミュニティに参加すればいいのか。どこにある。ジモティで探せば見つかるか??


『ワンダーエッグ・プライオリティ』というアニメがツイッターで話題になりつつある。かくいう自分も野島伸司が脚本ということで放送前から気になっていて、いざ本編を観てみると、劇場版並みの作画クオリティと妙に詩的なセリフ回しに驚いた。特にアニメでリスカ跡を描写するのを初めて見たので、ギョッとしてしまった。最近の野島伸司のドラマはほとんど見たことがなかったのでどうなのかなと思っていたが、そのシーンを見てまだまだ健在だなと思った。キャラクターに無理やり決め台詞を作るのもらしいっちゃらしい(PRIDEの木村拓哉の「メイビー」とかもそう)

と、何だか知ったような口をきいているが、実は野島伸司の作品を最初から最後までみたことは一度もない。『高校教師』も『人間・失格』も『聖者の行進』も最初の数話だけ見てツラくなってやめちゃったし、週刊少年サンデーで連載していた『NOBELU -演-』も5巻ぐらいまでは読んでたが次第に買わなくなり、気付けば最終回を迎えていた。ちなみにどんな終わり方だったかは未だに知らない。

それらの作品群を見漁っていた当時の自分(高校生ぐらい)は「野島伸司の作品を見ていれば通ぶれる」と思っていた節があり、その効果が薄いと見るや視聴をやめてしまったのだろう。だから彼の展開とセリフ回しの癖は何となく知ってはいるが、ひとつひとつの作品について語れはしない。

ただ『ワンダーエッグ・プライオリティ』は普通に面白いので、並行して視聴を断念していた他の野島伸司作品にもう一度手を出そうかなと思う。『聖者の行進』と『人間・失格』は実際イジメ描写とかがきつかったので、『高校教師』あたりから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?