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鼻づまりの君たちへ──2024年1月17日

・昨日の鶏の照り焼きと鍋の調理で、洗い物がシンクに山積している。洗わなければいけない。そう分かっていても、心と体が言うことを聞かない。理解と納得は別物なのだ。

・明日も明後日も予定詰め詰め詰めマキシマムザホルモンだから、しばらく放置。申し訳ない、洗い物たち。他の皿やフライパンと戯れておいてくれ。


・ZOOMの会話は自分の喋っている顔面がありありと映し出されるから苦手だ。同じ理由で美容院の会話も苦手。「うわ、俺しゃべってるときこんな口してんだ。キモキモ」と毎回思う。

・意識するから余計に顔面が歪んでいき、最終的にピカソみたいになる。俺の顔が急にゲルニカになったら「ああ、いま心の中大変なんだな」と優しくしてください。


・仕事中、鼻が詰まった。

・暖房などで軽い脱水状態になると、鼻腔の奥が城門みたいにゴゴゴゴ…と閉じられていくのだ。そうなると、水を飲んでもしばらく治らない。

・昔はそうなるとイライラして何も手につかなくなったが、最近は逆にワクワクするようになった。

・時間が経ち、詰まっていた鼻がぷつぷつと音を立てて開いていく感覚は、何事にも代えがたい独特の快感がある。

・その快感を味わうための、鼻詰まりは一種の試練であり、その解消は悟りを開いたのと同じ状況なのだ。そう捉えるようになってから、今までのストレスは晴れ渡るように払拭された。

・ただ最近はその試練が我慢できず、点鼻薬を使ってショートカットするようになってしまった。スーパーモンキーボール2のRTAみたいに。ああなんて堪え性がないのでしょう。

・京極夏彦の『鉄鼠の檻』に、仏教徒の脳波を測って悟りへのプロセスを解明しようとする輩に叱責を加える一幕があった。

・私の点鼻薬も、批判の対象になるかもしれない。

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