シェリー―2021/08/30

ブラックニッカの700ml瓶を買い、それを冷凍庫に冷やしている。炭酸水で割って少し濃い目のハイボールを作り、夕餉時に脂っこい食事を流し込むのが最高のひとときなんだ。

今自分はその最高のハイボールをジョッキ2杯分ほど飲んでふわふわした状態でこの日記を書いている。昨日の更新をすっぽかしたことなど棚に上げて、さも毎日ちゃんと更新しているでござい、みたいな顔でカタカタキーボードを打ち込んでいる。

酒に酔いながら文章を書くと自分でも何を書いているのか分からなくなるが、翌日読み返してみると、正直シラフで書いたそれより面白く感じることがある。自画自賛は恥ずかしいが、事実なのだから仕方ない。

酒精は脳を麻痺させる。つまり酔ってる時の自分は何も考えていないということだ。でも文章は面白くなるということは、何も考えないほうが物書きには向いていることになるのではないか?

いや文章に限ったことではない。何においても考えすぎるのは良くない。麻雀でも「この手牌なら対々和か?いやチートイツの方が点数は高くなるな、でも焼き鳥が怖いし喰い断で早々に上がっとくべきか。あるいはホンイツという手も…」とウダウダ考えずに

「四暗刻」

とスッパリ決めて打ち進めたほうがいいツモに恵まれることが多々ある。

考えすぎる人間は、色々な可能性を考えるあまり、いいことはもちろん、悪いことも頭の中に浮かべてしまう。だからいけないんだ。大便が便器にこびりつくように(きたねー)、悪いことを考えると脳髄にケチが付いてしまう。本来清浄であるはずの人間の魂とやらが汚れてしまう。それは運勢や、ひいては運命すらにも悪い影響を与えてしまう。ついでに文章だってつまらなくなってしまう。

だからこそ、「自分にはこの道しかないんだ」という意志で、いい意味で意固地になって一つの目標に、盲信して猛進するのがベターな生き方なのだ。自分でも何を書いているのか分からなくなってきたな。これも酒のせいなのかい?じゃあ翌日読んでも面白いことを俺は書いているかい?俺の笑顔は卑屈じゃないかい?真実へと歩いてるかい?

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