仕事の愚痴と推しの声優の話―2021年3月16日

今日は語りたいことが無限にあるのですが、みたい映画があるので短めに

まずは仕事の愚痴から。私が2日間かけて書き上げた原稿が、上司の手によってほぼ丸々書き直されました。「ちょっと一部勝手に書き直しちゃったけどごめんね」といって渡された原稿に自分の言葉が全然見つからなくて意識が一瞬すーっと遠くなった。なぜ…なぜこんなむごいことを…あんたがか、書くんだったら、俺が書く意味、な、ないじゃんか……。天才なの…?ひとのやる気とかぷ、プライドとか、そういうのを踏みにじる天才なの…?

意識をもうろうとさせながら「ライター 原稿 勝手に書き直される」とアホ丸出しのワードでググる。同類のエピソードを聞かなければ怒りで意識を保てなくなりそうだった。そしたら意外とたくさん出てきてちょっと気持ちが和らいだ。中には似たようなことをしてきた上司と大喧嘩をしたという話もあり、自分にもそれぐらいの情熱があればとないものねだり。

まあそんなこんなでライター業では日常茶飯事なことだと知ったので、自分ばかりショックを受けてちゃいかんなとポジティブシンキングに舵を切って平静を保つ。できてるじゃん俺、アンガーマネジメントってやつをさ。えらいぞ成長したな。


『ワンダーエッグ・プライオリティ』の9話に阿波野寿という新キャラが出てきた。ねいるの旧友にして植物人間になってしまった女の子だが、この子を演じた声優さんの演技がやばすぎるぐらい上手くて本編中もずっと誰が声優か気になっていた。最初は平野綾かなと思っていた(何となく声質が似ていた)が、エンドロールには宮本侑芽というお名前。

調べてみると『イエスタデイをうたって』の野中晴と同じ声優さんと知ってびっくり。確かにハルの声もはじめて聴いたときはいい意味でアニメっぽくない自然体の演技で驚嘆した覚えがある。まさか同じ声優さんとは。

『ワンダーエッグ~』の阿波野は淡々としたつかみどころのないキャラクターだからか語尾の止め方がすごく特徴的で、彼女が出てるシーンだけ何度もループしてしまうぐらい好きな演技だった。声優さんの演技を見返すためだけに本編を巻き戻したのは人生で初めてかもしれない。

自然体の演技と言えば、同じ話で恐縮だが『イエスタデイをうたって』の主人公・陸往を演じられていた小林親弘さんの演技も好きだ。テンパったときや言いよどむときのセリフの言い方が本当にリアル。聞けば橋爪功さんが主宰する演劇集団円所属の俳優さんらしい。演劇と声優の演技は違うってよくいうけど、小林さんがその橋渡しをされているような感じだ。演劇のリアルさと声優の一種オーバーな演技をうまくミックスされているというか。説明が難しいけど、こんな演技をされる声優さんを僕は初めて知った。

小林親弘さんと宮本侑芽さん、このお二方はもっと評価されてほしいなと思う。いやいずれ必ずトップ声優になると信じている。ならなきゃ嘘だ。

他の作品だと小林さんは『BEASTARS』の主人公を、宮本さんは『SSSS.GRIDMAN』のメイン(?)ヒロインを演じられてるとのことなので、この2作品は観てみようかなと思う。監督や制作会社目当てで作品を見ることはあっても、声優さん目当てで見る作品を決めるなんてめったにないことだから、自分でも驚いている。

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