贈る言葉の最適解

仕事中、前職の同期が集まるグループLINEに数年ぶりに投稿があった。

見ると、かつて常滑の現場で一緒に施工管理をした同期の男の子に、子供が産まれたらしい。生まれたての赤ちゃんの寝顔の写真が4枚ほど並べられている。

その微笑ましくも感慨深い光景に、つい職場で泣きそうになってしまった。もちろんおめでたいニュースだったからというのもあるが、しばらく連絡が途絶えていたのにこうしてお知らせしてくれたのが何より嬉しかった。涙はこらえたもののニンマリと口角が上がっていたから、対面の同僚に怪訝な目をされた。おもしろフラッシュ倉庫を見ていると勘違いされたかもしれない。

ただひとつ悩みなのが、こういうとき「おめでとう!」以外にどういう言葉を返せばいいのかが分からないことだ。実際おめでたいのだから、おめでとう!だけでも良いのかもしれないが、何か気の利いた一言も付け加えたいのが人情というものだ。でも、どうにもぴったり当てはまる言葉が見当たらない。

感じた気持ちそのままに「幸せそうで俺も嬉しい!」と言うのもなんか気持ち悪いし、かといって「元気そうな男の子だね😊」も違う。寝顔の写真だけで元気そうかなんて分からないから、あ、コイツ適当こいてんな、とバレそうで怖かったし、嘘はつきたくなかった。

それに相手は結構ズケズケ物を言うタイプだったから、少しでも変なことを言って「何いってんの?」と冷静に返されるのも恥ずかしい。そんなことで今の幸せな気持ちに水を差されたくなかった。幸せをくれた相手に幸せを奪われるなんて、そんな裏切りはないだろう。

結局、「元気な子に育ってくれたらいいね」と送ったところ「本当にそうだね。ありがとう」と返信してくれたから、まあまあこれが正解だったのかもしれない。


ずっと気になっていたチョコミントのアイスを買った。


このアイスは画期的で、周囲のチョコレートを容器ごと押し潰して破砕し、真ん中のミントアイスと混ぜる仕組みになっている。握り潰したときのパリパリと砕ける感触が気持ち良い。無限プチプチならぬ無限チョコ砕きがあったらいいストレス解消法になりそうだ。


完成品がこちらになります。ちょうど竜巻の周りを電流が走っているような見た目になり、躍動感がある。チョコレートも無作為に粉砕しているから大小様々な形で散りばめられ、それがアクセントになっていてとても良い。味はただのチョコミントでしかなかったけど、エンタメ性があってハマりそうだ。

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