悪意のある笑いこそ面白い-2023年1月4日

ある考察記事を書いている。結構リサーチが必要だから金曜の夜か土日には公開できると思う。

人によっては悪意があると思われそうな内容だが、悪意は一切ない。何が何だかだと思うが、それはご留意いただきたい。


かねてより思っていることだが、自分は悪意を伴った笑いが好きだ。悪意のある笑いは、通常のそれより何倍も面白くなる。悪意がなければ笑いは生まれないと言っても過言ではない。先日のM-1で優勝したウエストランドの毒舌漫才のように、何かをバカにしたり見下したりすることが笑いの源流だと認識している。


私の好きなアニメにサウスパークという作品がある。名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。

アメリカで放送されているコメディアニメで、小学生4人がバカな大人や狂った大人や倫理観のかけらもない大人が引き起こす馬鹿げた事件に巻き込まれ、最後は教訓めいたよく分からないセリフで幕を閉じる、という作品だ。

下ネタや差別用語満載のブラックジョークはもとより、実在の芸能人を名指しでバカにしたり最悪ぶっ殺したりするから本当にイカれている。

こんな作品を好きだなんて神経を疑われるだろうが、実際面白いのだからしょうがない。日本語吹替版のLiLiCoが本当に素晴らしい演技をしているので、怖いもの見たさでぜひ見て欲しい。


悪意の笑いといえば私の好きなオモコロもそうだ。

インターネットに精通しているライター軍団だからこそ、ネットにはびこるつまらないユーモアだとか使い古された言い回しを遠回しに揶揄して笑いに変えている。

ただそんな芸風であるにも関わらず炎上という炎上をほとんど経験していないのだから、悪意とリスクヘッジのバランス感覚が異常なほど優れている(ちなみにサウスパークはありえないぐらい芸能人から訴えられている)。


かと思えばBPOに何度も問題視されている水曜日のダウンタウンが若者を中心に人気を博している。

クロちゃんを筆頭に人間の本性を、過激なドッキリ企画でむき出しにするのが本番組の見どころだが、普通のテレビ番組ならコンプライアンスだったり出演者のイメージを考えてカットするところも、「面白いならいいでしょ」と言わんばかりに平然と電波に乗せるし、追い打ちをかけるようにナレーションでさらに揶揄したりする。

加えて素人も平気でバカにするのだから凄い。歯抜けの素人をしきりにいじる番組はこれぐらいだろう。

こんな番組が8年以上も続いているのだから、世間の需要も悪意に満ち満ちているといえる。

ちなみに現在は演出を担当する藤井健太郎氏の著書のタイトルは「悪意とこだわりの演出術」である。私も読んだ。「悪いな〜」と思えて面白かったし興味深かったので水ダウやタレント名鑑が好きな人はぜひ。


ことほどさように、世には悪意を伴う笑いがはびこり、さらにそれを求める需要もとても高い。

「人を傷つけない笑い」もそれはそれで重宝すべきだが、今まで受け入れられてきた悪意のある笑いがそういう団体からクレームを受けて潰されたりするのは、とても悲しいなと思う。

酔ってるので何だかよく分からなくなってきたが、一応本音です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?