見出し画像

ONE PIECEと片想いの話

作者の尾田っち(ファンの間で呼ばれる愛称)があと5年で終わり、なんて言ってから4年。
正直全然終わりそうにない。
面白いことしか残ってない、と自らプレッシャーをかけるが、そのハードルを悠々と超えてくるのがすごい。
漫画の原作のみならず、様々なジャンルへの展開がなされている。

最新作の劇場版(ONE PIECE FILMなんて言われたりする)のREDでは、新キャラクターウタが登場し、社会的な現象となった。(正直、STAMPEDEで頭打ちかなぁとか少しでも思ってしまった自分をナミに殴られるルフィみたいにボコボコにしてやりたい。)
Netflixで配信された実写版のONE PIECEは、世界観の作り込みと、なにより選ばれたキャストが素晴らしすぎて、すぐに実写版のONE PIECEの世界に入り込んだ。"イニャキ版"のONE PIECEの世界の続きを早く観たいな〜〜なんて、ファンとして勝手気ままに待ち望んでいる。(なので、続報発表は嬉しかった。)

そんなONE PIECE、好きになったきっかけはカードゲーム筐体のワンピーベリーマッチから。昔なので記憶が少し違えてるかもしれないが、たまたま母とかったLAWSONの特典にカードがあって、そこからゲーム自体にハマっていった。
当時はスリラーバーク、シャボンディ諸島編辺りのアニメが放送されていて、それも観るように。
さらには父がレンタルビデオ店からアニメのDVDを1から借りるようになり、家族でそれを観る毎日が始まった。
遂に、アニメより先を知りたくなって漫画も読むように。
この頃にはもう歴としたファンとなっていた。
(ちなみにワンピースコレクションのミニフィギュアもめちゃくちゃ集めていました。)

時は遡って、大学生になると単行本派から本誌派に。ONE PIECEが好きな同級生とすぐ仲良くなったりもした。大学の帰りの電車で楽しく話したことなど今でも覚えている。
大学を卒業した今は仕事の休みの日にワンピ好きな昔からの親友とONE PIECEカードで遊ぶという最高の休日を過ごしている。

と、色々ONE PIECEについての思い出はあるのだが、そのONE PIECEを触れるたびいつも思い出すことがある。

それは、初めて片想いした時のこと。

片想いのきっかけは紛れもなくONE PIECEだった。

小学生4年生の時、放課後の帰り際にクラスメイト数人と担任の先生(後に年賀状でワンピクイズとかやってくれた)で、ONE PIECEについての話題が上がって、キャラクターの名前をどれだけ知っているかで古今東西ゲーム始まった。
教室ですごく盛り上がって、帰らなきゃいけない時間になって、一緒にいた女の子と2人で帰ることになった(帰る方向が一緒だったこともあり)。
勿論それまで女の子と2人きりで帰ったことなんてなかった(と思う。記憶が曖昧)し、でもそんな緊張より、さっき教室で盛り上がった古今東西ゲームを2人でやる楽しみの方が勝っていて、方向が別れるまでその帰り道はずっとキャラクターの名前を言い合っていた。

あの日の帰り道、その子のしぐさとか笑顔が僕の心を動かしていて、気付いたら好きになっていた。その後も負けると悔しいから、家に帰ってキャラクターを必死に覚えたり、とかしてた。席替えのとき奇跡的に席が隣になったりしたときもあって、その時は本当に嬉しすぎて死にそうだったの覚えている。

その後もその子とは仲良くなったりして、メール(この頃はLINEが主流ではなかった)もするようになったり、その子を好きであるということに対して自分を支援してくれる協力者もいて、一緒に遊ぶ機会を作ってくれたり、後から振り返ると充実した片想いだったと思う。

結局、中学3年の後半までその人のことが好きだった。

でも告白はしなかった。
今でも振り返ると理由が馬鹿らしいのだけど、片想いを拗らせすぎて、本当のその人がどういう人かわからなくなっていって気持ちが薄れていった。
つまり曖昧な感じで片想いが終わっていった。

中学以来、その人とは会ったことがない。
けど、同級生からの話によると、同棲してる人がいて、幸せにしてるらしいとのこと。

今も片想いしてるわけではない。けど、自分の中で大切な人だったからこそ、いつまでも幸せでいてほしいな、と誠に勝手ながら思う。

ONE PIECEに触れるとその片想いした時のことをふと思い出す。
でもそれは嫌なものではなくて、
ルフィの冒険みたいな、新鮮なワクワク感があったことを思い出させてくれる。


これからどんな冒険が始まるのか、まだまだ楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?