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vol.2

実はお気に入りのブロガーさんがいる。

19歳、男の子のブロガーで、確実に「何者か」になりたいけど何をすればいいかわからない気持ちを綴っている。

だらしない生活も、とんでもない本音も飾ることなく書いていて素敵だなーって。

親友の境遇も一緒で、その二人の会話が私と親友との会話と瓜二つで「わかるー」の嵐。

彼が綴ることは全てに共感できて、なにか運命を感じるほどだった。書いたはずのない日記を読んでる様な。

どんな人なんだろうって気になってインスタグラムに飛んでみた。なんか、新しい繋がりが始まるんじゃないかってワクワクした。



ん?



30歳くらい?明らかに19歳ではない見た目と、そこに載せられた写真たちは明らかに「あっち側」
私の好きなアルバムのジャケットを作っていて、憧れのあの子との写真を載せている。

なんやねん!!フィクションかいっ!!!!


存在するはずだった彼はフィクションで作られた主人公で、何気ない会話は物語の一部だった。
なんか裏切られた気がして悔しかった。ちっ。


白い目で、存在するはずだった彼のブログを読み進めた。もういいやって思ったけど、やっぱり面白かったから。


今はどんどん成長していく「彼」にもしかしてこれはフィクションじゃなくて「あっち側」の人の伝記なんじゃないかって期待し始めている。

伝記じゃなかったら嫌だから、少しずつちょびちょび読んでる今

もしこれが伝記だったら私も何か、しでかせるのかもしれない。

存在するかもわからない彼に勝手に期待して「私のロールモデル」に決めた。



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