会社のこと

今日は現職場のブラック企業について。
正確に言うと、「元」ブラック企業ですが。

もうここで勤めて5年が経とうとしています。

詳しい業務内容は伏せますが、営業事務兼雑用係をしています。

何がブラックだったかって、週6日勤務で実働14時間残業代一切無し、手取り10万円でした。
首都圏でこのレベルは今時中々無いのではないでしょうか。
当然有給もなく、インフルエンザでも出社を強要され、ボーナスもありません。
私の入社前には、大ごとにはならなかったようですが過労からか自殺未遂を起こした男性社員がいたようです。

ブラックなのは条件面だけでなく、ワンマン体質の社長が常に恫喝して営業マンの尻を叩く環境でした。
ほぼ事務方である自分は直属の上司がこの社長でした。
座っている椅子を蹴られて怒鳴りつけられたり、泣くまでミスを責められたりなんて事は毎日当たり前。
その上、国語があまり得意でない社長だったので、指示している事がまるで理解できませんでした。

社長とのやり取りをパンのお使いに例えると…

社長「腹減ったパン買ってこい」

私「甘い系ですか?惣菜系ですか?」

社長「うるせぇ!てめぇで考えろ!」

〜数分後〜

私「とりあえずクロワッサン買ってきました」

社長「は?何コレ?お前俺の事舐めてんのか?パンって言ったら普通あんパンだろうが!そんな事もわかんねーのか?頭悪りぃな本当によぉ!(威嚇の為に側のゴミ箱を蹴飛ばす)」

私「(飛ばされたゴミ箱を直しながら)あんパンがいいならそう言ってくださればあんパン買ってきましたけど…」

社長「あーあーあー、もういいよお前。イラつくから消えろ(シッシッと追い払う仕草)」

※パンのくだりは何らかの業務だと思って下さい。なんとかこの大変さ、伝わってほしい…笑

大体がこんな感じで、社長が望んでる事を正確に実現出来るまでにかなり時間がかかりました。

こんな会社がブラックを脱却したのは、ピークは40人ほどいた社員が1年程で半分以下まで減った為です。

流石の社長もヤバイと思ったのか、各条件は労働基準法をほんの少し上回る所まで時間をかけて改善され、恫喝も少しずつ減っていきました。
しかし、残業代無しよりかは遥かにマシですが、少額のみなし残業代が出されているだけで拘束時間は現在も10時間超え、土曜休みが月2回設置されましたが、その週以外は週6勤務なのは変わらず、自由に取れる有給もボーナスも相変わらず無いですが…

強烈なパワハラには遭いましたが、他人と協力して業務をこなすのがストレスな私には、一人で与えられた業務をこなせば文句は言われない今の環境が気に入ってるので、辞めずに今に至ると言うわけです。

今思い出してみると当時は相当ひどい環境だった筈なんですが、連日の人格否定とパワハラで軽い洗脳状態だったので逆に乗り切れたのかもしれません。
ちなみに、この5年間でストレスと貧乏のあまり、安価な炭水化物を山程食べていたので体重が倍になってしまいました。
久しぶりに実家に帰省した時には、あまりの私の変わりように母は泣いていました。

現在も体重は戻っていません。一時期は20キロのダイエットに成功しましたが、リバウンドして以降は何もかもやる気をなくして結局はデブのままです。

ブラック企業で失うものは沢山あれど、得られるものは何もありません。
結果逃げてない私が言っても説得力は無いですが、もし今ブラック企業に悩まされてる人がいたら迷わず逃げて欲しいと願うばかりです。

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