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共感と同感の違い

共感と同感の違いについて。
ふとそんなことを考える機会があったので、記事にしてみました。

みなさんはこの2つを混同してしまっていませんか?

似てはいるけれども決してイコールではない両者。
今回はその違いについて分析してみたいと思います。

共感とは

よく、誰かに相談するときに「とにかく共感してほしい!」という思いで相談する人は多いのではないでしょうか。
相談したのに、「いや、それはこうしたほうが…」と言われると、「なんで共感してくれないの?!」って思ったこと、ありませんか?
そんなとき、「だって共感できないから(笑)」なんて言われると、「なんでー!!!」って気持ちになりませんか?

これは、「共感」の意味を履き違えているせいで起こったことかもしれません。

そもそも「共感」という言葉は、『「共」に「感」じる』と書きます。つまり、お互いにその感情を理解し合うこと、と捉えられます。

「自分」が相手の立場になったとき、そう感じるかどうかというよりは、「相手」がそう感じたことを理解すること、と言えるのではないでしょうか。
例えば、相手が「つらいんです」と訴えてきたとき、「私もつらい」というときに示すというよりは、「あなたがつらい気持ちになっているのはよくわかります」という姿勢こそが「共感」なのではないかと思います。

同感とは

では次に「同感」についてですが、
こちらはまさに「わかるわかる!」「僕(私)もそう思ったことある!」と、相手と『「同」じように「感」じる』ときに使います。

ある人から相談されたとき、自分も過去にそういう経験をしたことがあるな、という場合や、過去の経験から想像して、確かに自分もそんな気持ちになるだろうな、という場合に使うのが、この「同感」なのではないでしょうか?

相談者が求めている多くは、「同感」ではなく「共感」

今まで誰かに相談されたときに、「だって自分にはわからんし(笑)」と投げ出してしまっていた人がいたとしたら、
それは、相談者からしてみたら、「自分の考えは受け入れてもらえなかった」「自分の考えは間違ってるんだ」と、自分を否定されたような気持ちになり、どんどん悪い方へ落ちていってしまいかねないです。
自分にはわからない感情や経験だったとしても、その悩みを「うんうん」「つらかったね」と「共」に「感」じ、受け入れる姿勢を示すだけで、きっとその人は救われます。
騙されたと思ってやってください。誰かを救うことって、悪い気はしないはずです。

今日も辛い思いをして眠る人たちが、一人でも多く笑顔で明日を迎えられますように。

以上です。

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