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イメージを可視化することで理解度アップを図る。

しばらくあまりにも多忙で(言い訳にしかなりませんが)、更新できていませんでした。すみません。

教員も2年目になり、最近改めて大切さに気づいたことがあります。
それは、「イメージの可視化」です。
とりわけ国語では、文章を読解していく中で、これはどういうことだろう?と感じるような表現や語句が出てくることも多いですよね。
そんなとき、非常に役に立つのがこの「イメージの可視化」です。

人間の知覚の割合は、視覚情報が8割

これは有名な話ですが、人間の五感による知覚の割合は、視覚情報が8割を占めていると言われています。
要するに、目から取り入れる情報がほとんどだということです。
ということは、文章を読んで理解できないことがあったとしても、それを実際に(近い状態で)目にすることができれば、理解しやすくなると言えます。

実際に道具を持参する

私が以前授業で扱った教材の中に、「日本人と西洋人とでは、実はスプーンの使い方に違いがある。例えばスープを飲むときは、日本人はスプーンを横に向けて吸うようにして飲むが、西洋人はスプーンを縦に向け、顔と垂直になるように持ち、口の中にスプーンを突っ込み流し込む形で飲む」といった趣旨の文章がありました。これはそのまま読んでも理解できないことはないとは思うのですが、
私はこの教材の中で生徒たちに「文化のおもしろさ」を感じてほしいと思っていたので、より深くこの違いを体感してもらおうと思い、
実際にスプーンを授業に持参し、実演して見せました。

このように、道具を持参し実演することによって、生徒たちにはより深く文章の内容を理解することができるようになります。

他にも、鷺沢萠の『指』の中で「赤い外車」が登場することから、トミカの赤いアウディを買って持参したり(←これはどちらかというと生徒の興味を引くために持っていきました)、先輩の先生の案をお借りして、『銀河鉄道の夜』の中に登場する星座早見盤を持参したり、いろいろと実物に近いものを用意し、イメージを可視化することを意識して授業を行うようにしています。

最後に

正直なところ、実際にどの程度生徒たちにとって効果があるのかはまだわかりません。
ですが、中学まで国語が苦手だった私が文章を読む際に苦労したのが、「イメージができない」というところでした。
そこから、実物に近いものを使って実演しながら説明をすれば、よりわかりやすくなるのではないかと思っています。

また、今回の例に限らず、「可視化」することは本当に大切だと思います。
ICTもそうです。生徒たちに情報を可視化することで、授業の効率化につながる。これは間違いない事実だと思うので、これからも「可視化」は大切にし、工夫しながら授業づくりを行っていきたいと思います。

以上です。
今回も読んでくださった方、ありがとうございました。よろしければまた来てください!