見出し画像

テレビ好きな私は、とある沼に片足を突っ込んだ(9)

佐久間宣行アイドルプロデュースプロジェクトオーディションはついに最終審査の最終ブロックとなりました。泣いても笑ってもこれで結果が決まります。

最終審査最終ブロックは、まだ出し切れていない思いの丈を佐久間さんに伝えきる「ラストスピーチ」

まず最初に佐久間さんから参加者のみなさんに「みなさんの覚悟や心配事でもいいし本音、話せることを全部話して欲しい。この動画を観て、もしかすると最初に応援してくれる人ができたりすると思うので、僕そして観てくれている人に気持ちを伝えてほしいです。」と話しかけます。

なかなかこの局面でこんな温かい言葉出てこないと思うんですけどね。審査されるだけでなく、チャンスにして欲しいという声がけ、素晴らしいと思います。

まず最初は、元『青春高校』リーダー日比野さん。
いつも自信がない自分を見つめ直し、涙ながらに「強い人間になりたい。面白い人間になりたい。周りの人を楽しませて笑顔にさせたい」と宣誓しました。
佐久間さんも「一番芸能のキャリアがあるのに自信がなくて中途半端に終わることもあったろうけど、このオーディションを通してその気持ちは伝わったと思う。ちょっとずつ自分を信用して自信をもってほしい」と返します。

そして、元『青春高校』マーガリンこと大曲さん。
前日の最終審査1日目の自己アピールで佐久間さんと口喧嘩のくだりを振られ言い返せずに号泣したことを謝罪しながら「今までやってきたことに悔いはない。沢山の人を幸せにできるアイドルになりたい」と話します。
「人一倍ネガティブだけど最終的には前向きになってくれる人。自分で自分の重荷を増やさないで解放してあげて欲しい」と佐久間さん。

3人目・カナダ帰りの吉村さん。
別アイドルグループのオーディションを途中で辞退したことの葛藤、アイドルになる夢を同じ夢を持つ仲間と語れるこのオーディションの場を作ってもらったことへの感謝を語りました。
「周りに気を使えて、吉村さんがいたことによって優しい雰囲気を作ってくれた。頭が良くて周りが見えるからその分、リスクや恥ずかしさや自分で足を踏み出す怖さも見えてしまって勇気が出ないのを感じていた。一歩踏み出してバカになってみたら、昨日(バラエティー番組収録審査)楽しかったでしょ?」
「すごく楽しかったです」と笑顔を見せる吉村さん。

4人目・パワフルな御堂筋さん。
「ステージで輝きたい。これしかない、ここしかないと、ここに来ました。受かったら死ぬ気で頑張ります」と決意を語りました。
「ここまで悔しい気持ちを沢山してきたんだろうと思う。その気持ちをダンスや歌で表現してくれてその熱でみんな頑張らなきゃと思ったりしたと思う。そのおかげで熱が何度も上がった現場になった。感謝している」と語る佐久間さん。

5人目・天真爛漫な藤崎さん。
アイドルになる夢をバカにされたことへの反発で受けに来たこと、テレビに出ていたアイドルに憧れてアイドルを目指し始めたことを語った後、ここまでの自己アピールでは披露していなかった難易度が高いアクロバット技をできるまでやりたいと挑戦し始めます。失敗して膝を床に打ち付けて心配になりましたが3回目で成功し、一同拍手。
「真っ直ぐで面白くて勇気があってトップバッターで手を挙げてくれたものが沢山あるから、現場にいるみんながこんなにやる気がある子がいるんだと思ったから僕らも本気になれた」と佐久間さん。

6人目・元『青春高校』実力者の前川さん。
「アイドルらしくはないけど自分らしくこのグループで頑張れたら。このオーディションに悔いはないが、これが全てでもないのでもっと知ってもらえたら」と話します。
「『青春高校』から知っているから実力も知っている。前川の才能が一番輝くところを見つけたい。とにかく前川の人生がうまく行って欲しい。そのために自分の気持ちを見つめて自分をもっと活かせる人間になってほしい。スターになる素質はあると思う」と返すと、ここまで気丈に振る舞っていた前川さんの目からも涙が溢れます。

7人目・元『青春高校』ゲーマーな西村さん。
「人を笑顔にできるアイドルと言う職業に憧れています。そんな人になりたいと思いました」と短めのコメント。
佐久間さんは「西村には西村にしか無い魅力がある人。ゲームしかしてないとかアイドルって何だかわからないとか、西村じゃなかったらもう落としてる。その魅力を自分でもっと大事にできるように自分でコントロールできるようになって欲しい。自信を持って欲しい」と話します。

8人目・天使キャラ田中さん。
アイドルになりたかったがその夢を追いかける事自体が難しかった境遇だったこと、オーディションの間ではアイドルになれたことの感謝を話しました。
「『地獄生まれの天使』というキャラクターは生半可じゃなくて人生でいろいろあったんだろうけど、それでも自分は前を向こうという気持ちが伝わってきて実はずっと感動していました。僕らを感動させてくれてありがとう」と返すと「獲らなかったら、呪います!」と最後にも爪痕を残す田中さんでした。

9人目・優等生な佐々木さん。
「自分は個性がなくてみんなみたいに面白いことが言えないけど、真面目な性格を胸を張ってこれが自分の個性だから、と言えるようになるまで頑張りたい」と涙ながらに話しました。
「真面目で考え込んじゃうけど、踏み出す一歩は大きいのが佐々木さんの個性。真面目すぎるのも立派な個性。魅力は十分伝わったと思います」と佐久間さん。

10番目・最年少の林さん。
「2日間楽しかったです。歌が全く声が出なかったのは後悔してますけど、悔いはないです」と少しションボリしながら話します。
「意志が強くて負けたくない気持ちが伝わってきて、この仕事をする上ではすごく大事なこと。一気に周りを明るくすることができて、この世界で活躍する要素を持っていると感じた。ずっと部活やっていたりバラエティー番組観ていなくて、今すぐ周りに追いつくことは難しかったと思う」と佐久間さん。

11番目・元『青春高校』お笑い大好き齋藤さん。
「このチャンスを絶対に逃したくなかったので、今までの自分とは変わろうと思って勇気を振り絞って自信を持ってできたと思います。アイドルになりたいので夢を信じて頑張りたいです」と話します。
「いや、凄かったよホントに。僕らが思う齋藤さんを何倍も超えてきたしその気持ちが伝わった。大人たちを本気にさせたのは齋藤さんの(ピンネタ披露した)3次審査があったからかもしれない」と佐久間さん。
思い返せば『青春高校』の5人が佐久間さんに相談しにいった際、「アイドルになる覚悟があります」と話した齋藤さんは「覚悟って例えばどういうこと?」とスタッフから聞かれ「え〜っと、、何でしょう…」と何も出てこなかったシーンがありました。
あの時の質問は酷な質問だったかもしれませんが、オーディションの審査を通じて齋藤さんなりの"覚悟"を体現していたのかもしれません。

12番目・努力の人・高梨さん。
「まずは特技がモノマネなので、それをやってから思いの丈を話したい」とここまでの流れを大幅に変える勇気ある選択。Siriやスティッチの微妙なモノマネを披露した後に「このモノマネをやったのは実は…」と泣き出す高梨さん。思わず「そこから(泣けるんだ)!?」と突っ込む佐久間さん笑。
直前に身内に不幸が有り楽しい空気を審査中出せなかった後悔がありユーモアもあるというところを見せたかったそうですが、「最後の最後まで足掻こうという姿勢は感動した」と佐久間さん。
高梨さんに「面白かったですか?」と聞かれた佐久間さんは「面白くはないです。それはプロだから"面白くないのは面白くはない"って言うけど、でも高梨さんは面白い人です。ここにそういう風に臨もうと思って努力してきてくれた高梨さんはメチャクチャ面白いです」と最高のフォローを返します。
この返しに、感動しました。結果はしっかりジャッジしつつ、人間性や過程は肯定してくれています。こんなコメントが瞬時に出てくるなんて凄すぎます。

13番目・アイドル大好き浜瀬さん。
子供のことからアイドルに憧れていたがバカにされアイドルにはなれないと思っていたものの、友達にアイドル向いてると言ってもらえた直後にオーディションを知って参加したこと、母が亡くなって辛い時を支えてくれたようなアイドルに自分もなりたいと語っていました。
「不安な気持ちもあっただろうが、その時その時でしっかり踏ん張って頑張ろうとしてくれていたのがスタッフにも伝わってきた。困ったら浜瀬さんは手を挙げてくれる・諦めないでいてくれるのが伝わったので助かりました」と佐久間さん。

14番目・黒髪ボブ夏目さん。
「進路を決める時に自分の意思で進んでいきたい・自分を本気で変えていきたいと思いました。自分の人生だけでなく誰かの人生を変える・勇気を与えられる存在になりたいです」と話しました。
佐久間さんからは「3次審査以降、審査員やスタッフがいてカメラが回っているときに不安や緊張はあったと思うが、ずっと笑顔だった。ずっと笑顔でいようとか、誰かと目が合ったら微笑みかけようとしているのが伝わった。ずっと通じて場を良くしようとしているのを感じた。」とありましたが、動画を見返してみるとこのラストスピーチの間でさえ、周りの参加者が涙涙の中で誰かのスピーチを「ウンウン」とうなずきながらしっかり笑顔で聞いて参加している姿勢が見えて、これは今だけそういう心構えで臨んでいるとかではないのがわかります。本当に凄いです。

15番目・福岡の歌ウマ永松さん。
「アイドルになりたいと思ってから歌を褒められることはあったんですが、一人で(歌手として)やったらいいんじゃない?と言われていました。それは嬉しかったけど、辛い時に元気をくれたり勇気をくれたのは紛れもなくアイドルだったので、私はアイドルになりたいです。一緒にオーディションを受けている子たちも本当に優しくて、応援してくれている親のためにもアイドルとして誰かに笑顔を与えられる存在になりたい」とこれまでで一番大きな声でしっかりとスピーチした永松さん。
「3次審査で永松さん観た時、ほぼ持ち時間の全部泣いてたので心配になった。でも歌の素晴らしさと時折見せる笑顔の素晴らしさでここまで来てもらった。その見る目が間違ってなかったと思った瞬間は何度も有って、どんどん目が離せなくなる存在だった。素晴らしい才能の持ち主だしそれを活かす場所は絶対にある」と佐久間さん。

ひとりひとりの思いの丈を吐き出してもらい、全力で受け止めてコメントしていました。
これで最終審査も終了です。

最後に佐久間さんは参加者に「これだけが全てじゃないです。みなさんの人生はこれからも続くしたくさん大変なこともあると思うけど、ここでの皆さんの素晴らしさは僕が保証します。本当に今日のみなさんは素晴らしかったです。だから人生で何があっても『佐久間が素晴らしいって言ってたな』って思ってください。『そういや、あの時べた褒めされたな、佐久間に』って。僕が今日太鼓判を押しますのでその太鼓判を持って人生を何があっても乗り越えて欲しいなと思うし、また一緒に仕事できる時は一緒にしたいと思います。本当に素晴らしい15人に受けていただいて僕は本当に感謝しています。ありがとうございました。」と話し、深々と礼をしていました。

こんな丁寧に感謝を述べられる大人が何人いますか?企業の採用面接で最終面接まで行ってこんなにしっかり褒めてくれることありますか?良さを見極め、足りなさを補うヒントを持って返ってもらう、そんなことってありますか?

もう最高すぎて皆さんの涙につられて泣きながら何度も動画を見返しました。

さぁ、審査は終わりました。
一体、佐久間さんは誰を選ぶのか!何人選ぶのか!
合格者発表が待たれます。

<続きます>


単純なのでサポート頂けたらある程度言うこと聞きます…!!